栗東民報 2015年2月1日号


四日市市議会・宇治市議会へ

開かれた議会運営と議会審査の充実のために

H26年4月から栗東市議会基本条例が施行され、議会報告会の開催やインターネットでの本会議録画中継の開始など、開かれた議会としての取り組みを進めてきました。

さらに充実したものにしていくために、1月23日、議会運営委員会と議会改革特別委員会が合同で、先進地の視察研修を行いました。日本共産党議員団からは太田浩美議員が参加しました。

研修先は四日市市議会と宇治市議会で、「予算・決算の審査方法について」、「議会での手話通訳・要約筆記の取り組みについて」、「議会報告会の持ち方」等について研修しました。
 

   


予算・決算の審査方法について

全ての議員が全体像を把握できる体制に
栗東市議会において、予算・決算の審査は、総務・環境建設・文教福祉の3つの常任委員会に分割して行われています。この方法は、それぞれの専門性を活かして審査できるという利点がありますが、予算・決算の全体像が見えにくいという欠点もあります。

県内他市の議会の状況は、本市のように各常任委員会での分割審査をしている市町はほとんどなく、予算・決算審査のための委員会が設置されています。

本市議会においても、予算・決算の審査方法を、他市の事例を調査・研究しながら改善していくことが望ましいとして、議会改革特別委員会を中心に議論が進められていました。

四日市市議会は 分科会方式と議員間討議

四日市市議会における予算・決算の審査は、分科会・全体会を設置することで、全ての議員が審査に参加できる体制がとられていました。

四日市市議会議長の話によれば、「予算・決算や議案の審査中でも議員からの申し入れがあれば、その都度全体会や議員間討議を行う。議員全員で、問題点などを共有しながら審査にあたっている」「そうした議論を通して、議会から市に修正案を提出すこともある」とのことでした。


宇治市議会では 特別委員会を設置

宇治市議会では、当初予算と決算審査において、その都度特別委員会が設置されていました。決算(もしくは当初予算)の審査が終われば、その特別委員会はただちに解散という方式とのことです。

四日市市・宇治市ともに、全ての議員が、算・決算審査に参加できる体制ですが、全く違う方法でした。栗東市議会にあった方法を議論・研究しながら作り上げてく必要があると感じました。



手話通訳・要約筆記の対応は

本会議や委員会において、傍聴者から手話通訳・要約筆記の依頼があった時の対応について研修しました。

行政や議会独特の専門的な言葉が多いため、議会の基礎知識が必要とされます。傍聴者にわかりやすく伝えることが重要であるとして、宇治市議会では会議の資料や原稿・口述書など用意できるものは、事前に手話通訳者や要約筆記者に渡すなどの配慮をしているとのことでした。

 


議会報告会の持ち方について

市民向けの議会報告会は、栗東市議会は年1回の開催です。これまでに開催した議会報告会(2回)で実施したアンケートでは、開催回数は年2回がよい・わかりやすい言葉で説明してほしい等多くの意見をいただいています。四日市市議会は年4回の定例会が終了するたびに実施されていました。

今回の視察研修で学習したことを活かし、予算・決算審査や議会運営について、試行錯誤を重ねながら、さらに開かれた議会となるよう議会改革を進めていきたいと思います。

ご意見をお寄せください。





栗東民報 2015年2月1日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市委員長 國松清太郎
 市会議員 伊吹みちえ
 市会議員 大西時子
 市会議員 太田浩美