10,375筆の署名に託された市民の願い
「中学校給食の実現を求める請願書」の審査
1万筆を超える署名に応え中学校給食の実現を
伊吹みちえ議員が個人質問
栗東市がH30年度オープンの予定で学校給食センターの建て替えを進めていることを受け、5人のお母さんが中心になり『中学校給食を実現させる会』(代表:本田慧さん)を立ち上げ、中学校給食の実施を求める署名運動を展開されてきました。
その後、10,375筆の請願署名が12月議会に提出されました。
先の市議補選で無投票当選した伊吹みちえ議員は、中学校給食の実現を求め、個人質問を行いました。「1万筆を超える多くの市民の願いに応えて、ぜひとも中学校給食を実施していただきたい」との訴えに、市は「現在新施設検討員会で、施設規模やアレルギー対応等、さまざまな課題を協議している。中学校給食についても今後協議していく。検討委員会の結果を踏まえ、市として結論を出していきたい」と答えました。
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文教福祉常任委員会は 全員一致で「継続審査」
12月16日、文教福祉常任委員会(日本産党議員団からは、太田議員が所属)において、請願書の審査が行われました。議員から、新センターの施設規模・中学校給食を廃止した理由・検討委員会の経過内容や今後の審査項目、中学校給食を実施するかどうかの決定に至るまでのスケジュールなど、様々な意見・質問が出されました。
その後、新政会の議員から「検討委員会での協議もこれからであり、現時点で結論を出すには情報量も少ない。時間をとって審査にあたりたい」として『継続審査』の動議が出されました。採決の結果、全員一致で継続審査となり、議会最終日(22日)の本会議も継続審査となる見込みです。
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新施設になれば
炊飯機能もあり 温かい・冷たいにも対応可
委員会での様々な質問に対し、市から「小学校で7000食、中学校を入れると9500食になる」「中学生は嗜好や食べる量における個人差が大きい。また、ダイエットや冷たい・温かい等で、食べ残しが多く出る。カロリー不足で学習に支障が出る懸念もあり廃止した」との答弁がありました。
太田議員の「新施設では、これまでなかった炊飯設備が新設される。保管容器も保温できるものになる。温かい・冷たいにも対応でき、おいしい給食になるのではないか。子ども達への食の指導を充実していくことで、食べ残しも改善される」との質問に、市は「炊飯設備は設置する」「これまで温かい・冷たい状態での給食に対応できていなかったが、新施設では可能になる」と答えました。
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中学校給食の実施は
1月の検討委員会で協議 6月頃に結論を出す
今後のスケジュールについて、市は「検討委員会は4回開催する予定で、これまで2回実施した。アレルギー対応や献立、災害時の炊き出し・備蓄対応などについて協議してきた。中学校給食については、1月に開催する検討委員会で意見を聞く予定である」と説明しました。
さらに「3月末までに検討委員会案をまとめる。その案に対し、議会やパブコメなどで市民の意見を聞いた上で、6月頃までに市としての結論を出していきたい」との説明がありました。
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請願書の結論は3月議会に
1万筆を超える署名の重み しっかり受け止め審査を
『継続審査』の動議に対し、太田議員は「1万人を超える署名が集まった中学校給食の実施は大事な問題である。請願者の意思を尊重し、しっかり審査してほしい。結論を出す3月議会までに、委員会として中学校給食に関わる視察研修等を取り入れながら、審査にあたってほしい」と申し入れ、継続審査に賛成しました。
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市農業委員会からも中学校給食実施の要望
「中学校給食の再開や地元産食材の利用促進を」
11月21日、栗東市農業委員会から「H27年度栗東市農業施策に関する建議書」(要望書)が、野村市長に提出されました。建議書では「市内農業者は、安心・安全で新鮮な食材の提供に努めている」とし、「本市食育基本計画にあるように、中学校給食の再開や学校給食の食材としての地元産の食材利用の促進にあたられたい」と要望されています。
小学校だけでなく中学校においても給食を実施する中で、地元の農産物を学校給食に積極的に取り入れ、食育を通して子ども達の健全育成に努めてほしいとする内容です。
市は農業者の声を真摯に受け止め、中学校給食の実施に向け、積極的に検討するべきです。
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栗東民報 2014年12月21日号
日本共産党栗東市委員会発行
市委員長 國松清太郎
市会議員 伊吹みちえ
市会議員 大西時子
市会議員 太田浩美 |
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