自家用乗用車は1.5倍 原付は2倍に
原付・2輪・小型特殊はH27年4月1日から
4輪車等はH27年4月1日以降の新規登録から
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消費税率の引き上げに続いて
今度は軽自動車税の引き上げ
6月議会が9日から開会されます。市から提出された議案の中に軽自動車税率の見直しがありました。これは地方税法の改正によるもので、3月20日に国会で可決・成立したものです。
軽自動車の4輪車等の新車の税率を1.5倍に、その他は1.25倍に引き上げられます(下表参照)。小型特殊車はH27年4月1日から、4輪車等は277年4月1日以降の新規登録分から対象になります。
さらに、重課税が新たに導入されます。原動機付き自転車(原付)および2輪車等の標準税率も引き上げられ、負担が増えます。
軽自動車は、自動車保有台数全体の約4割を占めています。住民の足になっている軽自動車の税率の引き上げは、市民生活に大きな影響を与えかねません
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車両区分 |
標準税率(円) |
重課税率(円) |
現行 |
H27年度から |
現行 |
H28年度から |
4輪以上 |
乗用 |
自家用 |
7,200 |
10,800 |
――― |
12,900 |
営業用 |
5,500 |
6,900 |
――― |
8,200 |
貨物用 |
自家用 |
4,000 |
5,000 |
――― |
6,000 |
営業用 |
3,000 |
3,800 |
――― |
4,500 |
3輪 |
3,100 |
3,900 |
――― |
4,600 |
小型特殊 |
農耕作業用 |
1,600 |
2,000 |
――― |
――― |
その他 |
4,700 |
5,900 |
――― |
――― |
<軽自動車税・3輪以上の軽自動車と小型特殊車> |
13年経過の4輪車には 重課税を導入
H28年4月1日から
グリーン化を進める観点から、これまで軽自動車にはなかった重課が、H28年4月1日から導入されます。標準課税率の約20%が重課されます。対象となるのは、新規登録から13年を経過した4輪車等です。
新税率の施行前に駆け込みで買い替えた場合や買い替えずに大切に乗っていた場合も、最初の登録時から13年が経過した時点で一気に1.8倍の増税になります。
きわめて理不尽な内容であると言わざるを得ません。
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原付・2輪の標準税率も引き上げ
原付2倍 2輪1.5倍に
原動機付き自転車(原付)および2輪車の標準税率も、H27年4月1日から約1.5倍に引き上げられます。とりわ500㏄以下の原付の引き上げ幅がもっとも大きく、2倍になっています(下表参照)。
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車種区分 |
標準税率(円) |
現行 |
H27年度から |
原付 |
50㏄以下 |
1,000 |
2,000 |
50超~90㏄以下 |
1,200 |
2,000 |
90㏄超~125㏄以下 |
1,600 |
2,400 |
ミニカー |
2,500 |
3,700 |
軽2輪 125超~250㏄以下 |
2,400 |
3,600 |
小型2輪 250㏄超 |
4,000 |
6,000 |
<軽自動車税・原付と2輪車等>
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軽自動車・原付2輪車は
住民の重要な移動手段
新車販売台数で4割近いシエアを占める軽自動車は、とくに地方部や都市郊外で普及しています。
その背景には長期にわたる所得低迷の中で税を含めた自動車の維持費の負担が、国民にとって重いものとなり、価格・維持費ともに比較的安価な軽自動車の需要が高くなっている実態があります。
とりわけ、公共交通が衰退した地域では、1世帯で複数台数所有するなど、住民の重要な移動手段になっています。
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雇用や地域経済に多大な影響
原付・2輪車は、公共交通機関の運行がない深夜や早朝に働く労働者の移動手段として利用されています。
今回の軽自動車税の引き上げは困難を抱える地方部や郊外の住民ほど負担増の影響が大きくなります。雇用や地域経済への影響も避けられません。
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消費税率の引き上げと2重の負担増
日本共産党は、自動車業界の要望に応えて自動車取得税を減税・廃止し、その減収分の穴埋めを軽自動車税の増税でまかなうことは、国民に消費税増税に加えて、2重の負担を押し付けるものであるとして、国会で強く反対しました。 |
栗東民報 2014年6月8日号
日本共産党栗東市委員会発行
市委員長 國松清太郎
市会議員 大西時子
市会議員 太田浩美 |
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