栗東民報 2014年4月6日号


どんどん広がる完全無料化

通院・入院ともに中学校卒業までが世間並みに

 


栗東市もようやく4月から
 入院費のみ中学校卒業まで無料に

10,261筆の署名に託された願が実現
子どもの医療費助成制度は、県内自治体で年々広がってきています。就学前については、栗東市を除くすべての自治体で、通院・入院ともに無料です。

一昨年前に「就学前までの医療費の無料化を求める請願書」が10,261筆の署名を添えて、栗東市議会に提出されました。こうした市民の願いに応え、ようやく栗東市でも4月から入院費のみ中学校卒業まで無料化されることになりました。

子どもを持つお父さんお母さん方から「入院だけでも無料になって、大変うれしい」との声が寄せられています。


今年度は米原市・高島市が 通院費も中卒まで無料に

   中卒まで完全無料化は5自治体
よろこびの声とともに「通院も中学校卒業まで無料の市町が、広がってきている」「せめて、よく病院にかかる就学前だけでも、通院も無料にしてほしい」との声も寄せられています。

子ども医療費助成は少子化の影響もあり、県内でも拡充する市町が増えています。今年度は米原市(4月から)と高島市(10月から)が、通院・入院ともに中学校卒業まで無料化されます。この2市を含め、中卒まで完全無料化は5自治体となります
 

0(ゼロ)歳児から有料は栗東市だけ

      著しく低い栗東市の福祉水準
入院費の無料化は、県内19自治体の中で18自治体になりました。

通院費の無料化は、4自治体が中卒まで、2自治体が小学校卒業まで、3自治体が小学校3年生まで無料となっています。就学前までの無料化は9自治体で、0(ゼロ)歳から自己負担があるのは栗東市だけです。

他市ではさらなる拡充が進んでおり、豊郷町では今年の10月から高校卒業まで、通院・入院ともに無料化されます。

栗東市は、この4月からやっと入院費が無料化されたばかりです。0歳児から通院費有料の栗東市の福祉水準は、著しく低いと指摘せざるを得ません。


「乳幼児医療費の負担軽減」は野村市長の選挙公約

せめて就学前の医療費は通院も無料に
野村市長は、財政健全化のために、高い福祉水準を他市並みに合わせると説明し、『新・集中改革プラン』を策定しました。その中で、さまざまな福祉・教育施策が削減されてきました。

他市並みにと言うのであれば、子どもの医療費助成はせめて就学前まで無料にするべきです。また、「乳幼児医療費の負担軽減」は野村市長の選挙公約です。公約実現に向け、もっと積極的に取り組むべきです。

 


4月からはじまった「子どもの入院費助成制度」

窓口での全額負担 領収書添付申請による払い戻し

4月から拡充され中学校卒業までの入院費の助成制度に、福祉医療費の受給券(マル福)は交付されません。かかった入院費は、病院の窓口で一旦支払わなければなりません。

就学前の子どもの場合は自己負担分(@1000円×入院日数、食費など)、小学生と中学生は全額を支払い、その領収書を持って市役所の総合窓口で「払い戻し申請」をすることとなっています。
 


  

 「払い戻しに数か月かかることも・・」
窓口負担なしの使いやすい制度に改善を

入院費は高額になるため、立て替え払いは大変です。申請から払い戻しまで1~2か月かかります。高額療養費や健康保険の付加給付の対象になる場合などは、最大で5か月程度かかる場合もあるとのことです。

 「うれいしいけれど、わかりにくい。使いにくい」との声が寄せられています。就学前の医療費が無料であった頃、入院費も窓口負担なしでした。なぜ今回は後払いなのか、日本共産党議員団はもっと利用しやすい制度に改善していく必要があると考えています。
 






栗東民報 2014年4月6日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市委員長 國松清太郎
 市会議員 大西時子
 市会議員 太田浩美