栗東民報 2013年12月22日号


どんどん広がる中学校給食! 

近江八幡市の新しい学校給食センターを視察・研修
   

       見学者通路から見た野菜の洗浄室や調理室


県内で実施していないのは

 大津・草津・守山・栗東市の4市だけ

子どもの貧困やいじめが社会問題化する中、中学校給食を実施する自治体が増えています。滋賀県内においても、実施率が年々高まり、中学校給食を実施していないまたは実施する予定もない自治体は、19市町の中で大津市・草津市・守山市・栗東市のわずか4自治体となっています。

近江八幡市は新しい学校給食センターを建設し、今年の9月から中学校給食を開始しました。12月6日、大西・太田両議員は、近江八幡市の学校給食センターを視察しました。その後八幡西中学校を訪問し、生徒たちの配膳の様子を見学しました。

 

9000食の調理ができる大型給食センター

 アレルギー除去食の調理室もある

12月6日、太田・大西市議は、中学校給食が実施されていない草津・守山市の議員と一緒に、近江八幡市武佐町に新しく建設された学校給食センターを視察しました。

最大9000食の調理ができる施設で、現在6300食を調理されています。アレルギー対応室も設置されており、卵や乳製品・小麦粉・そば・魚類・果実類などの除去食を実施しているとのことでした。

学校給食ありかた検討委員会で、沖ノ島を除く市内小中学校の給食はすべてセンターで実施することが決まり、旧安土町の小中学校等で実施されている給食も、次年度から新しいセンターへ移行されるとのことでした。
   


 太陽光発電・貯水槽など

防災の拠点となる機能も

災害などの非常時に、市民に炊き出しができるよう太陽光を利用した自家用発電と貯水槽が設置されていました。8000人分・3日間の炊き出しが可能とのことです。大量調理が可能な施設だからこそ、非常時の備えは欠かせません。

 あたたかくておいしい

生徒たちに好評

八幡西中学校(生徒数568名)で、校長先生からお話を聞くとともに、給食を準備する様子を見せていただきました。

中学校給食実施にあたり、一番心配されたのは、やはり生徒への給食指導でした。夏休み中に、生徒会で配膳の仕方など給食のリハーサルを行い、その時の様子をDVDに録画して、給食指導をしたとのことでした。

教室では当番を中心に、クラスみんなで準備をしているという印象を受けました。校長先生は「家庭の事情で弁当を持ってこられない生徒もいたが、給食によって、そういう心配もなくなった。ご飯もあたたかで、生徒たちも落ち着いて食べている。まだまだ課題はあるが、給食が実施されたことは、生徒たちにとってよかったと思う」と話されました。



栗東市

新しい学校給食センター H30年度オープン予定

中学校給食の実現を

栗東市の学校給食センターは、すでに老朽化しており、以前から建て替えが求められていました。そういう中で、H21年4月から財政難により中学校給食が廃止されました。再開を求める声が高まる中、H30年度オープン予定で、学校給食センターが建て替えられることになりました。

建て替えにあたり、中学校給食を実施するか否かが、重要な課題となっています。

いまや中学校給食はあたり前の時代になっています。これから新たに建設する給食センターに、中学校給食なしでは、市民の理解は得られません。

市は、施設の詳細について、H26~27年度にかけて検討するとし、この間に中学校給食についての結論を出すことになっています。保護者や市民の願いに応え、育ちざかりの中学生の食育充実のためにも、中学校給食は実施するべきです。

 




栗東民報 2013年12月22日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市委員長 國松清太郎
 市会議員 大西時子
 市会議員 太田浩美