栗東民報 2013年11月3日号


台風18号の被害復旧に要する費用は
  概算で20億5618万円

当面の復旧費として2億2494万円を計上
 被災者への生活再建支援金を予算化

大きな被害をもたらした台風18号の復旧のための臨時議会が、10月29日に開会されました。概算での復旧にかかる費用は、20億5618万円です。

今回は、当面の復旧にかかる補正予算として、一般会計および水道・下水道特別会計あわせて2億2494万円が組まれました。その中で、被災者への生活再建支援金については、市独自で県制度に上乗せした支援が予算化されています。

審査に先立ち、現場視察が行われました。安養寺山崩壊箇所(レークヒル住宅地側、下戸山側)、観音寺水道水源の破損、金勝川決壊箇所(目川地先)を視察しました。台風18号の通過から約1か月半が経ちますが、まだブルーシートや土嚢を積んでの応急復旧の状態です。一日も早い復旧が求められます。
 


     


安養寺山崩壊部の安全対策は
 県の治山事業でH26年1月から着工

レークヒル側・下戸山側・市道安養寺下戸山線(通学路)側など
安養寺レークヒル地区の方々は、台風などで雨量が多くなるたびに避難を余儀なくされるなど、生活上とても安心安全とは言えない状況が続いています。

栗東中学校・治田東小学校に通う一部の子ども達の通学路(市道安養寺下戸山線)も閉鎖された状態になっており、一日も早い復旧が求められています。

これに対し、安養寺山の崩壊部分の安全対策は、県が治山事業で実施する。H26年1月頃から、レークヒル側・通学路側・下戸山側など、生活等に支障をきたすところから着工する。工期は約1年との説明がありました。

 



栗東中・治田東小の通学路の復旧は
児童生徒の通学路である市道安養寺下戸山線の復旧工事は、現在進められており、11月初旬には開通の見通しです。しかし、隣接する安養寺山の崩落個所は、まだ土嚢やブルーシートが敷かれた応急復旧の状態です。

このそばを、毎日子ども達が通う通学路として安全と言えるのか、専門家等の意見を踏まえた判断が求められています。



金勝川決壊・目川地先

平地河川化のルート変更が決定
金勝川の平地河川化工事は、県の財政的な事情により、当初の計画から大幅に遅れた状態で進められていました。

そういう中、台風18号による大雨により、工事が完了した部分と未着手部分の境目が決壊し、住宅1棟が全壊・3棟が半壊、床上・床下浸水等の甚大な被害が出ました。地元から、県の責任を追及する厳しい声が寄せられています。

こうした状況を受け、県はこれまで懸案事項となっていた金勝川の最も急なカーブの部分(目川池付近)を緩やかにするルート変更を決定しました。これにより、工期は延長されますが、水害の安全対策としては、より安全なものになります。


観音寺水道水源

現地復旧は再び土砂崩れの危険性あり

土砂崩れによって観音寺の水道水源が破壊され、復旧が進められています。現地で復旧するのか、それとも場所を変えて新設するのかが、重要な課題となっています。

観音寺地区では、台風被害から約2週間お風呂にも入れない状態が続いていました。現在は仮設のタンクを設置し、給水車が毎日水を運んでタンクに給水することで、急場をしのいでいます。

同じ被害を繰り返さないためにも、水源地の場所を変えてほしいというのが、地元の願いです。
市民生活の安心安全が最優先の対策が求められます


り災見舞金の見直しを

全壊の場合 : 栗東市は3万円 大津・甲賀市は10万円
被災者に支給される「り災見舞金」制度において、台風18号の被害で、本市と同様に支給された大津市・甲賀市と違いがあることが明らかになりました。

同じ被害にあいながら、額が違うのは納得がいかないとして、見直しを求めました。




「第2回子ども議会」の開催

                   11月30日(土)13:15から
昨年度に引き続き、11月30日(土)に第2回子ども議会が開催されます。今回は、9小学校の6年生・16名が、本会議場で個人質問されます。

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栗東民報 2013年11月3日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市委員長 國松清太郎
 市会議員 大西時子
 市会議員 太田浩美