まともな担保・確かな連隊保証人を取らずに
たばこ税増収だけのために貸し付けた結果
貸付金の回収困難
栗東市は、10年間に50億円以上の税収が見込める事業者に対し、5億円を限度として10年間貸付けができる『栗東市企業事業資金貸付条例』を制定しました。
この条例にもとづき、栗東市はH12年㈱TSRに5億円を貸付けました。その後、㈱TSRから営業譲渡されたばかりで、企業としての実績もほとんど見受けられない㈱CSRにも5億円を貸付けました。
5億円の担保は、わずか5000万円(貸付金の1%)の定期預金だけです。また、貸付けの際に求められる2名の連帯保証人は、本人と同居の家族となっており、確かな保証人とは認められません。日本共産党議員団は条例制定・貸付けともに反対しましたが、賛成多数で可決されています。
貸付けから10年が経過しました。㈱TSR、㈱CSRへの貸付金は全く回収できていません。
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10年間の税収 50億円に達せず
TSR42億円・CSR23億円
貸付けから10年間における税収は、㈱TSR42億円、㈱CSR23億円となっています。50億円以上の税収が見込める者という条例が守られたとは言えないのではないでしょうか。 |
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『認諾』しても
返済の意思が見受けられない
栗東市は、H23年3月、返済期日が過ぎた㈱TSRに担保金を差し引いた4億5000万円の返済を求めて大阪地裁に提訴しました。H24年3月、㈱TSRは市の請求を認め『認諾』しました。
しかし、㈱TSRから、いまだに1円も返済されていません。市は返済計画書の提出を求め交渉していると言いますが、返済の意思が全く見受けられないのが実態です。
㈱CSRは3月30日に返済期日を迎えましたが、CSRからもまったく返済されていません。
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*『認諾』とは、相手の請求の趣旨を認めること。市は、㈱TSRに対し貸付金の全額返済を求め、TSRはこれを認諾しました。 |
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