追加の議案で
市内3中学校へのエアコン設置
H25年度に設計と設置工事
H26年度から使用開始予定
3月議会が開会されています。12日の個人質問終了後に市長から、市内3中学校に夏の暑さ対策としてエアコンを設置したいという提案がありました。
国の緊急経済対策で、補助金を活用し、設置をするというものです。市の説明によれば、設計と工事のために約1年間かかるため、実際に使用できるのはH26年の夏からになるとのことです。
学校施設へのエアコン設置については、保護者からの強い要望もあり、太田浩美議員も個人質問等、何度も取り上げてきました。また昨年11月に行われた子ども議会でも、小学校6年生の議員から教室にエアコンを設置してほしいとの質問があったところです。
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国の緊急経済対策の補助金活用で
設置可能と判断
ランニングコスト年間1000万円
近年の猛暑日の教室は40℃近くまで上昇し、とても学習に集中できる環境ではありません。保護者の方からは、子どもの健康状態を心配する声が多く上がっていました。
小中学校の全ての教室にエアコンを設置するには、十数億円程度の予算と年間数千万円の光熱費が必要となってきます。設置に向けた検討もされていましたが、財政的に厳しいとして先送りされてきました。
市は、「今回示された国の緊急経済対策における補助金を活用することで、設置にかかる市の財政負担を軽減することが出来る。年間1000万円のランニングコストも含めた財政の見通しも十分検討した上で、設置できると判断した」と説明しました。
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3中学校へのエアコン設置のための費用
・空調設備整備設置計画委託料 1740万円
・空調設置工事 2億6580万円
合 計 2億8320万円
<財源の内訳>
・国からの補助金 2億4550万円
・市の負担 3770万円
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普通教室と特別教室の118教室に設置
光熱水費の保護者負担なし
H24年度における県内の小中学校の普通教室におけるエアコン設置率は42%となっており、今後も進んでいくことが予想されます。
光熱費の一部を保護者負担としている自治体もありますが、市は「保護者負担なしで、3中学校の普通教室と特別教室をあわせた118教室に設置する計画です」と説明しました。
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小学校への設置の目途は示せず
保護者の方々、子ども達からも喜びの声が寄せられています。「小学校への設置計画はないのですか」との質問もありました。
これに対し、市は「財政的な目途が立たないため、現時点では小学校への設置についての見通しが示せない」と説明しています。
しかし、今回の3中学校へのエアコン設置にかかる市の負担は、3770万円です。その一方で、市はH25年度予算で企業への誘致補助金に2億7000万円をつぎ込んでいます。こうした企業優先の市政運営をあらためれば、小学校へのエアコンもできない話ではありません。
小学校も暑さ対策が必要な状況に変わりはありません。子ども達の学習環境の充実のために、皆さんと力をあわせてがんばります。
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『たばこ業者への貸付金未回収問題に関わる住民訴訟』が大津地裁に提起された件で、3月議会の追加提案の中に弁護士費用(210万円)が計上されました。
4月23日に第1回公判が開かれ、訴状と答弁書が上程されます。
今後裁判が進む中で、市の税金の使い方が問われることになります。
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栗東民報 2013年3月24日号
日本共産党栗東市委員会発行
市委員長 國松清太郎
市会議員 大西とき子
市会議員 太田ひろみ
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