栗東民報 2013年9月8日号


滋賀・饗庭野への
オスプレイ配備撤回と訓練中止を!

日本共産党が緊急申し入れ
    

10月予定の日米共同訓練が饗庭野で」の報道に
  ~県民から驚き・不安・怒りの声が

滋賀県高島市にある陸上自衛隊饗庭野演習場で、米軍の新型輸送機オスプレイを使った日米共同訓練を実施する方向で調整をしていることがわかりました。国内での共同訓練で、オスプレイが使用されるのは初めてです。訓練は10月ごろ実施予定で、報道によれば、防衛相は近く滋賀県などの地元自治体に説明するとしています。

突然の報道に、県民からは、驚きと不安、怒りの声が寄せられています。沖縄で墜落事故が相次いだオスプレイが、びわ湖の上空を飛ぶことになれば、県民の生活に多大な影響が及ぶことは避けられません

 

住民の安全と暮らしをまもるために

政府・県知事・県市長会などに訓練中止の要請を
8月28日、日本共産党栗東市委員会と市会議員団は、栗東市に対し、「危険なオスプレイの配備撤回、饗庭野演習場での訓練中止を求める緊急申し入れ」を行いました。

平田副市長は、「共同訓練が10月ごろ実施と言うだけで、詳しい日程や訓練の内容もまったく知らされず、懸念している」と話されました。申し入れに対して「市長と相談し、対応する」と答えました。


政府のねらいは 全国配備で沖縄の負担軽減

申し入れを行った國松氏は「オスプレイは沖縄で事故を繰り返し起こし、県民生活に多大な影響を及ぼしている。政府は沖縄の負担を軽減するとしているが、危険を全国に拡大するだけである」と指摘し、「住民の安全を第一に考えれば、オスプレイの日本への配備そのものに反対すべきである」と述べました。

 


                                       2013年8月28日
栗東市長 野村 昌弘 様

   危険なオスプレイの配備撤回、饗庭野演習場での訓練中止を求める緊急申入れ

                      日本共産党栗東市委員会 委員長 國松清太郎
                      日本共産党栗東市議会議員    太田 浩美
                      日本共産党栗東市議会議員    大西 時子


 「いつ墜落するか怖くて仕方がない…」――沖縄と本土で低空飛行訓練を繰り返し住民に不安を与えている米軍の新型輸送機オスプレイが、10月に饗庭野演習場で行われる日米合同演習に参加する方向で日米両政府が最終調整に入っていることが明らかになり、8月23日付新聞各紙でこの事実を知った県民から驚きとともに訓練の中止、日本全土での配備撤回を求める声が急速に広がっています。

 開発段階から重大事故を繰り返すオスプレイは、単なる「操縦ミス」というのではなく「構造的欠陥機」といわれ、アメリカの専門家からもさまざまな欠陥が指摘されています。
日本政府は人口密集地での飛行は避ける、ヘリモードでの飛行は基地内に限定する、など「安全策」を講じていると宣伝してきましたが、沖縄では配備初日からこの約束を無視してわがもの顔で飛行訓練を繰り返しています。このため沖縄県議会は8月11日、追加配備に反対しオスプレイの全機撤収を要求する決議をあげています。危険なオスプレイ配備撤回・撤収は沖縄県民あげての要求になっています。

陸上自衛隊饗庭野演習場での日米合同演習は、1986年以降過去12回強行されていますが、墜落事故が続発しているオスプレイが使用されるのは、国内でも初めての事です。報道によると、「オスプレイは空中で停止した機体から隊員が陸上に降下するヘリボーンと呼ばれる作戦で使用(10月10日)され、陣地訓練(10月16日)でも使用される」とされています。危険な降下訓練や低空飛行、夜間訓練などを行う恐れもあり、ひとたび墜落などの事故が起これば、県民の生命と財産が犠牲となります。騒音による環境破壊も著しく、平穏な日常生活に多大な被害をもたらすことは必至です。

栗東市にとって、「これは国の専管事項である」、「対岸の火」などと見過す問題ではありません。市民の生命と財産を守り、安全・安心のまちづくりをすすめる地方自治体の長として、政府・防衛省をはじめ、滋賀県知事、県市長会などに、饗庭野演習場でのオスプレイ訓練中止を強く働きかけるよう、緊急申入れを行うものです。

                                                以上。




オスプレイは事故を繰り返す欠陥機

オスプレイは沖縄県普天間基地に配備されています。開発段階から重大事故を繰り返し起こしています。アメリカの専門家からもさまざまな欠陥が指摘され、「構造的欠陥機」と言われています。

日本政府は、人口密集地での飛行は避ける・ヘリモードでの飛行は基地内に限定するなどの安全策を講じていると宣伝してきましたが、沖縄ではこうした約束は配備初日から無視され、県民の暮らしが騒音や「いつ落ちてくるかわからない」不安で脅かされています。

沖縄県議会では、オスプレイの追加配備に反対し全機撤収を求める決議を上げています。
饗庭野に配備されれば、沖縄と同じ様な事態が滋賀県とその周辺に起こることは避けられません。



国会議員らが防衛相へ申し入れ

日本共産党の近畿関係の国会議員は8月26日、饗庭野演習場での日米共同訓練とオスプレイが参加する報道を受け、防衛相から聞き取りを行い、共同訓練の中止とオスプレイの参加反対を申し入れました。

防衛相の担当者は「日米共同訓練を日本で行うこと自体発表済みである」と述べ「あらゆる可能性を考慮して、検討している。特定の施設(演習場)を排除していることもない」と答え、オスプレイの参加を否定しませんでした。

 「政府は『まだ何も決まっていない』と言うが、滋賀県民は驚き、不安を感じている」、突然の報道に憤りを禁じ得ないとする滋賀県民からの手紙を紹介し、「住民のいのちと安全を守るのが、政府と自治体のしごとである」と抗議しました。また、早急にオスプレイ飛行が想定される関係自治体を明らかにするよう求めました。
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栗東民報 2013年9月8日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市委員長 國松清太郎
 市会議員 大西時子
 市会議員 太田浩美