地下水汚染の原因物『VOC類』は
地中深くに埋め立てられたまま放置か
周辺自治会と県の間で協議が進められ、去る10月3日に協定が締結された2次対策の最大の問題点は、元従業員の証言でもあり、地下水汚染を引き起こしている原因物である『深いところに埋め立てられた数千本ものドラム缶の内容物』を撤去する内容になっていないことです。
高濃度の表層ガスが検出された木くず焼却炉周辺は、地下水汚染の原因物である揮発性有機化合物(VOC類)の本体が存在する可能性が極めて高い場所であるとして、住民団体からもこの場所を地下水層まで20〜30m深く掘削し、地中深くに浸透し、直接地下水を汚染している原因物を除去することを求める要望書が提出されています。
これに対し、県は12月末までに行われる1次対策において3〜5m掘削し、その状況を見て、ドラム缶の存在や土壌にVOC類と思われる物質が浸透している状況等が確認されれば、2次対策で深く掘るとしています。しかし、わずか3〜5mの掘削で、深部の地下水層までの汚染状況がわかるとは到底考えられません。
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H17年12月。RD処分場西市道側。ダイオキシン、鉛、PCBなど多くの有害物が詰まったドラム缶が掘り出されました。元従業員の証言では、これと同じものが数千本ほど埋め立てられたと言われています。 |