栗東民報

栗東民報 2012年7月22日号

 『さよなら原発』に17万人
                    東京・代々木公園

原発ゼロを求める『さよなら原発10万人集会』が、7月16日東京・代々木公園で開催されました。33℃の炎天下、全国各地から17万人もの参加がありました。太田ひろみ議員も友人とともに、早朝より新幹線で東京に向かい、17万人のひとりとして集会に参加しました。


      


会場・道路はすべて ひと・人・ひとでいっぱい

代々木公園最寄りの原宿駅や道路は、「脱原発」「STOP再稼働」などと書かれたプラカードを持ち、会場へ向かう人でいっぱいでした。メインステージの会場に入ると「怒・福島」の旗が目に留まりました。

いまだに福島原発の事故原因も明らかにされず、震災被害対策も十分にできていない中で、大飯原発が再稼働され、福島のことは決して他人ごとではない。危険極まりない原発はなくさなくてはと、風になびく「怒・福島」の旗を見ながら強く思いました。

同じ思いの人々がこんなたくさんいると思うととても勇気づけられました。



 






パレードには 家族連れ・若者が多数参加

集会では、音楽家の坂本龍一さんや作家の落合恵子さん、瀬戸内寂聴さんらが「たかがお湯を沸かすために、電気のために、命を危険さらすようなことはすべきではない。大切にすべきはお金より命です」「子ども達と未来を守るために、原発はいりません」「いま原発をとめるために集まらなければならない。政府の方向を変えることが出来るかわかりませんが、言い続けましょう」などの訴えがあり、会場いっぱいの拍手がありました。

3コースに分かれてのパレードも行われ、子ども連れや学生・若者の参加が目立ちました。原宿の表参道は、これまでにない多くの人で埋め尽くされていました。原発ゼロを目指す闘いは、まだこれからです。皆さんと力をあわせてがんばります。




 



放射能・アスベスト・PCBなどの有害化学物質による
 大気・水・環境への汚染拡散が懸念
大阪市などで震災がれきの受け入れが問題になっています。東日本大震災のがれきは、放射能はもとより、津波被害により様々な工場から流出された重金属やアスベストなどの有害化学物質を含んでいる可能性が極めて高い産業廃棄物です。自治体の一般廃棄物処分場や焼却炉は、こうした有害な産廃を処理する能力がないため、受け入れて埋め立てたり焼却すれば、大気や大地・水などに影響が及ぶことは避けられません。


 

住民の声は
「汚染を拡散する広域処理は反対」

政府が全国の自治体に受け入れを求めても、思うように進まないのは汚染をこれ以上拡散すべきではないとする強い国民世論があるからです。

本市でも、保管・焼却・焼却灰の処理などにおける問題が多く、受け入れ困難との見解を示しました。市民から安全性に問題があるがれきの受け入れは不安であり、やめてほしいと訴える声が強くありました。こうした市民の声に応え、がれきの受け入れを拒否したことは、当然のことと言えます。


 

 住民運動で焼却灰の受け入れ断念
           〜近江八幡市

近江八幡市は、がれきの焼却灰を受け入れ、琵琶湖岸にある市の一般廃棄物処分場に埋め立てる計画をしていました。琵琶湖への影響を考えれば、とんでもないことです。近畿一円の飲料水に係る問題になりかねません。中止を求める集会が開催されるなどの市民運動により、市は断念する結果となりました。

政府は国民の健康と安全を守る立場で、がれき処理や放射能の拡散防止対策を速やかに講じるべきです。


 








栗東民報 2012年7月22日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市委員長 國松清太郎
 市会議員 大西とき子
 市会議員 太田ひろみ