栗東民報

栗東民報 2012年5月20日号

生活道路の交通渋滞解消・歩道のバリアフリー化を
 RD処分場からの地下水汚染対策を

5月10日、日本共産党・湖南地域の市会議員団は、市民から寄せられている要望実現のため、滋賀県庁を訪れ、関係部署と協議しました。要望項目は約50項目で、福祉・教育・道路・地域防災・環境問題など多岐にわたります。

栗東市からは大西・太田市議が参加し、生活道路の交通渋滞の解消や歩道のバリアフリー化、河川の平地化・浚渫(しゅんせつ)工事、RD処分場からの地下水汚染対策などを要請しました(下記参照)。

 
       県と交渉する太田ひろみ議員・中央に大西とき子議員


 

 栗東市に関係する主な要望項目

◆道路や河川の改善に関すること
・県道守山栗東線で、国道8号『辻』信号から守山方面へ約100m区間の歩道のバリアフリー化を実施されたい。
・県道六地蔵草津線の目川・坊袋付近の交通渋滞の緩和を。
・金勝川・葉山川の平地河川化を早期に実現されたい。
・金勝川と細川の浚渫(しゅんせつ)工事を、御園〜荒張付近まで延長して実施されたい。
・中の井川ショートカット事業の速やかな実施と、蜂谷地先における氾濫の対策をされたい。

◆信号や交通安全に関すること
・国道1号線『上釣』の信号機を従前のタイプに戻し、交通渋滞などの改善を図られたい。
・県道御園川辺線の下戸山(十坪橋付近)、目川の新しい交差点、目川の通学路(T字路)に信号機を設置されたい。
・「上砥山西」信号付近の道路標示・横断歩道が消えかかっている。早急に改善されたい。
・小平井から県道草津守山線に出られるが、左折が出来ない。左右に出られるように信号機を設置されたい。

◆福祉・教育に関すること
・介護保険料の値上げを抑制するとともに、制度の充実を。
・就学前医療費の無料化等の福祉医療制度の拡充を。
・野洲養護・栗東分校(案)は養護学校の大規模化解消につながらず、保護者からの不安や反対の声が強い。新設や通学校区の再編などを含め、将来を見据えた対策に見直されたい。

◆環境問題・全体的なこと
・RD処分場問題について、単に現在の支障除去にとどまらず、将来的に不安を残さないよう汚染の原因物を除去されたい。特に広域の地下水を汚染する揮発性有機化合物は速やかに発生源を特定し除去すること。
・「大飯原発の再稼働については認めない」との立場を堅持されたい。原発の段階的廃炉を政府に要請されたい。


 


歩道のバリアフリー化はH25年度に実施
 交通渋滞対策はH25年度に一部供用開始

『辻』の信号から守山方面へ約100m(県道守山栗東線)の歩道のバリアフリー化について、県は「H24年度に設計し、地元協議を経て、H25年度にバリアフリー化する」、交通渋滞が慢性化している県道六地蔵草津線の目川・坊袋付近の対策は「金勝川の平地化工事の進捗を見ながら、バイパス道路の工事を進め、H25年度中には一部供用を開始し、H30年度には全線開通の予定である」と答えました。

中の井川のショートカット事業については「栗東市の中央都市下水路工事との調整を図りながら進める。それまでの間における蜂谷地域の浸水対策は、調整池などの対応策を考える」と答えました。



養護学校の大規模化の解消と
野洲養護・栗東分校(案)の見直しを
養護学校の大規模化を解消する対策として、今年の3月に突然県教育委員会(県教委)から示された「聾話学校内への野洲養護学校・栗東分校(案)について、両校の保護者から不安や反対の声が出ています。聾話や知的障害・肢体不自由など、多様な障害の児童生徒が同じ構内で学習する環境が、教育の場として適切とは言えません。

県教委は強い反対意見があることを認めながら、「自宅から近いところへ通えることと、県の現有施設の活用という視点から考えた案である」と説明しました。

太田ひろみ議員は「県教委の案は一時的な緩和策になっても、根本的な解決にはならない。近い将来教室が足りないなどの事態が再び発生する」と指摘し、新しい養護学校の建設を視野に入れた対策を求めました。



RD処分場問題
将来を見据えた安全対策を
RD処分場の有害物除去について、とくに広域的に地下水汚染を引き起こしやすい揮発性有機化合物(VOC)発生源の特定除去を速やかに行うよう求めました。

他に、深刻化する鳥獣被害対策の充実や地域経済の活性化に効果のある住宅リフォーム制度の創設などについて要請しました。市民の声を届け、住みよい街となるよう皆さんと一緒にがんばります。












栗東民報 2012年5月20日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市委員長 國松清太郎
 市会議員 大西とき子
 市会議員 太田ひろみ