原発に頼らない電源確保を
政府は、大飯原発を再稼働させなければ夏の電力が不足すると言いますが、それは関西電力の言い分であり、政府として夏の電力需要の見通しさえ示していません。原発以外の電源の調達や他の電力会社からの融通も検討しないで、電力不足と言うのは、あまりにも無責任です。
現在稼働している原発は北海道電力の1基だけです。これが止まる前に大飯原発を再稼働させ、国民に「原発ゼロ」を体験させないようにするというのが、政府のねらいです。
日本環境学会の和田会長は「電力不足の理由付けは、関電管内の電力供給量が過去のピーク時電力を実績以下になることを根拠にしているだけだ」と指摘し、「省エネ、電力会社間の融通等によるピーク時の抑制、再生エネルギーの普及促進などで対応すれば電力不足は生じない」と述べています。
政府の責任で、直ちに原発に頼らない電源対策や節電に取り組むべきです。
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