栗東民報

栗東民報 2012年4月1日号

突然出てきた
野洲養護学校・栗東分校

栗東市川辺・聾話(ろうわ)学校内に新設(案)


養護学校に通う児童生徒の増加・大規模化
 分校案で 子ども達の安心安全は

近年、養護学校(特別支援学校)へ通う児童生徒が増加しており、県内どこの養護学校においても増築につぐ増築で、その場をしのいでいる状態です。なかでも、栗東市の子ども達が通う野洲養護学校はH20年4月に新設され、当時191名だった児童生徒数はH24年度300名を超え、わずか4年で10教室を増築することとなりました

。その後さらに増え続け、H27年度には370名を超す予想となっており、大規模化を解消するための抜本的な対策が求められています。

こうした状況のもと、3月9日、栗東市川辺にある県立聾話学校において、県教育委員会(県教委)から「特別支援学校における児童生徒増加への対応策」として、H27年度に聾話学校の敷地内に『(仮)野洲養護学校・栗東分校』を新設するという説明がありました。


 















県立聾話学校(栗東市川辺)


栗東市の子ども達は養護学校を転々と変えられて

三雲養護→草津養護(H3〜19)→野洲養護(H20〜26)
  →H27年度から聾話学校内・栗東分校へ

栗東市の子ども達は、当初三雲養護学校に通っていました。児童生徒の増加に伴い、H3年度に草津養護学校が新設されてからは草津養護に、その後のさらなる児童生徒の増加で、H20年度からは野洲養護学校に通うこととなり、栗東市の子ども達は、その時々の県の対策によって、たらい回しにされてきました。

今回も同様で、H27年度から栗東市の子ども達は、聾話学校内に新設する栗東分校に通学せよとの説明です。

県内の全ての養護学校で大規模化しており、抜本的な対策が求められており、方策としては新しい養護学校の建設しかありません。ところが、県教委が示した対策は分校で、しかもグランド・プール・体育館は共用というではありませんか。

県教委は、今後も何度か説明会をもつと言いますが、3月9日に行われた聾話学校の説明会で、保護者の方々は分校案で子ども達の安心安全が守れるのか、強い不安を感じると話されました。




養護学校の新設で大規模化の解消を

野洲養護学校においても、緊急のPTA集会や県による説明会が行われています。「栗東分校を作れば、本校の児童生徒数は一時的に減少するが、その後も増え続けるため、大規模化は避けられない」「こうした場あたり的な対応ではなく、湖南圏域に養護学校を新設し、抜本対策をしなければ解決しないのではないか」などの意見が出されています。

分校案は、第1回目の説明があっただけで、今後の保護者等からの意見や要望によって変わり得る状況です。県立の学校とは言うものの、栗東市の子ども達の教育環境に大きく係わる問題です。ご意見をお寄せください。特別支援学校(養護学校)の大規模化を解消し、子どもたちの教育環境を守るため皆さんと一緒にがんばります。











栗東民報 2012年4月1日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市委員長 國松清太郎
 市会議員 大西とき子
 市会議員 太田ひろみ