栗東民報

栗東民報 2012年3月11日号

3月議会が3月2日(金)から始まっています。新年度の予算の使い方を決める議会であることから、予算議会とも呼ばれています。財政的にも厳しい折だからこそ、市民の暮らしや福祉を中心に据えた市政運営が求められます。

市民には『新・集中改革プラン』で4億4400万円もの削減
 誘致企業には1億2800万円の奨励金

法人市民税・固定資産税は減収
  企業誘致の効果はどこへ

H24年度の予算(案)が発表されました。主なものは下記のとおりです。「肺がん検診」が新規事業として実施されますが、『新・集中改革プラン』で廃止・削減となる暮らしに係る施策は95項目で、4億4400万円にも上ります。

その一方で、蜂屋地先に誘致した企業には、1億2800万円もの奨励金を交付しますが、企業誘致で伸びると期待した法人市民税は0.9%の減収、固定資産税は0.2%の減収となっており、企業誘致の効果が見えません


 


放射線量測定器はわずか1台・同和事業は温存
  市民の安心安全はどこへ

H24年度の予算編成は、JR手原駅構内への観光インフォメーションセンターの整備、特産品のアピール、市のPRビデオ募集、野洲川花火大会の復活などが重点施策となっています。

また、福井原発事故を想定した原子力災害に備えるための放射線量測定器の購入はわずか1台にとどまるなど、市民の安心安全を守ることよりも、観光事業やアピール活動が中心に据えられています。また、同和事業には1億8000万円を超える予算が計上され、終結の目途もありません。

 






新年度予算(案)から
 H24年度からの新規事業を中心に抜粋しました

「肺がん検診」の実施

・対象年齢 40歳以上
・集団検診
・自己負担金  レントゲン代      600円
          喀痰(かくたん)検査代 700円

*レントゲンは40歳以上が対象
*喀痰検査は50歳以上で喫煙が年間600本以上の人および血痰が認められる人が対象


                         観光振興事業費から

JR手原駅構内への
 ()栗東インフォメーションセンターの設置に
               640万円

・野洲川花火大会に  250万円


元気推進創造事業

JR手原駅構内への
 ()栗東インフォメーションセンターの設置に
               640万円

・野洲川花火大会に  250万円


図書館サービスが充実

本館・西館とも、パソコンや携帯電話を使って、図書館の蔵書検索や図書の返却期間の延長、予約申し込みなどができるようになります。


環境保全型農業直接対策支援事業

環境こだわり農産物をつくり、地球温暖化防止や生物多様性保全に効果の高い営農活動に対し補助する事業。
220万円を計上。


栗東ブランド推進事業

栗東市の農産物や加工品を発掘・再発見し、生産者や中小企業の取り組みを支援する事業。

・ブランド推進補助金として 70万円
・コンテスト賞品代として   3万円



3月議会がはじまっています
  傍聴にお越しください

 3月 2日    開会・議案上程
 3月 9日    代表質問
 3月12〜14日 個人質問(11名が行います)
 3月15〜21日 各常任委員会
 3月22日    予備日
 3月23日    採決・閉会月







栗東民報 2012年3月11日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市委員長 國松清太郎
 市会議員 大西とき子
 市会議員 太田ひろみ