栗東民報

栗東民報 2012年3月4日号

65歳以上にもれなく介護保険料の値上げ

標準額で年額6890円(月額574円)・13.3%の負担増

H24〜26年度における介護保険料(案)が発表されました(下表)。H23年度との比較で6〜26%の値上げです。H12年の介護保険のスタート時は月2700円(標準額)でしたが、3年ごとの見直しで、4月から4,900円と1.8倍に跳ね上がります。

介護保険料の度重なる値上げは、高齢者の生活を圧迫する大きな要因となっています。ところが、高齢者への負担増はこれだけにとどまらず、同じ4月から75歳以上を対象とした後期高齢者医療の保険料も1人あたり平均5,566円(月額464円)も値上げされます。2重の値上げで、高齢者は安心して介護や医療が受けられるのか、自治体や政治の果たすべき役割と責任が問われます。

 


H24〜26年度の介護保険料(65歳以上の額)

 課税状況  所得段階  対象者  H24年度からの
年間保険料 (円)

  (月額)
 H23年度の
保険料(円)
(月額)
 値上げ幅(円)
世帯全員が非課税     第1段階  生活保護受給者
 老齢福祉年金受給者
 29,400
(2,450)
 25,950
(2,163)
 3,450
(287)
第2段階  前年の合計所得金額と課税年金収入額の合計が80万円以下の人  29,400
(2,450)
 25,950
(2,163)
  3,450
(287)
 第3段階   前年の合計所得金額と課税年金収入額の合計が120万円以下の人  41,160
(3,430)
 38,930
(3,245)
2,230
(185) 
 前年の合計所得金額と課税年金収入額の合計が120万円を超える人  44,100
(3,675)
 38,930
(3,245)
5,170
(430) 
課税世帯で本人非課税   第4段階

*下線部が標準額
 前年の合計所得金額と課税年金収入額の合計が80円以下の人 49,980
(4,165)
 44,120
(3,677)
 5,860
(488)
 前年の合計所得金額と課税年金収入額の合計が80円を超える人 58,800
(4,900)
 51,910
(4,326)
6,890
(574) 
本人課税       第5段階  前年の合計所得金額が125万円未満の人  64,680
(5,390)
 57,100
(4,759)
7,580
(631) 
 第6段階  前年の合計所得金額が125万円以上190万円未満の以上の人  73,500
(6,125)
 64,890
(5,408)
8,610
(717) 
 第7段階  前年の合計所得金額が190万円以上300万円未満の以上の人  82,320
(6,860)
 77,860
(6,489)
 4,460
(371)
 第8段階  前年の合計所得金額が300万円以上500万円未満の以上の人  88,200
(7,350)
 77,860
(6,489)
 10,340
(861)
 第9段階  前年の合計所得金額が500万円以上1000万円未満の以上の人  102,900
(8,575)
 90,840
(7,570)
12,060
(1,005) 
 第10段階  前年の合計所得金額が1000万円以上の人  114,660
(9,555)
  90,840
(7,570)
 23,820
(1,985)





さらに75歳以上には
年額5569円(月額464円)・9.94%の負担増

 

その一方でH24年度の栗東市予算では

企業誘致奨励金に 1億2800万円
手原駅構内への観光センター設置に 640万円


栗東市は財政危機を口実に、福祉や教育の削減・保育料などの公共料金の値上げなどを盛り込んだ『新・集中改革プラン』を策定、H24年度から実施されます。H24年度予算では約4億4400万円・市民1人あたり6740円の負担増です。

4月から介護保険料や後期高高齢者医療の保険料も同時に値上げされるため、とくに75歳以上の高齢者への負担増は『新・集中改革プラン』と合わせれば、1人あたり平均で約2万円(年間)となり、ささやかな年金暮らしを直撃します。

その一方で、市は蜂谷地先に誘致した企業に1億2800万円もの奨励金を交付、さらにJR手原駅構内への(仮)栗東インフォメーションセンターの整備に640万円もの予算をつぎ込もうとしています。

H24年度の施政方針では、トップセールスや企業誘致、特産品のアピール、市のPRビデオ募集などが重点施策となっており、福井原発事故を想定した原子力災害に備えるための放射線量測定器の購入はわずか1台にとどまっています。市民の安心安全より、企業誘致やアピール活動中心では暮らしは守れません。

3月2日から3月議会が始まります。日本共産党は命と暮らし守る市政目指して、全力でがんばります。

 


うれしい!情報も

肺がん検診が予算化

H24年度の新規事業として、「肺ガン検診」が上がっています。増加するガンの早期発見・早期治療のために検診の充実は欠かせません。
ご意見をお寄せください。受診しやすいガン検診となるよう皆さんと一緒にがんばります。









栗東民報 2012年3月4日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市委員長 國松清太郎
 市会議員 大西とき子
 市会議員 太田ひろみ