栗東民報

栗東民報 2011年8月21日号

財政危機と言いながら

工場誘致のための
『後継プラン』に68億円も!




H23年7月から操業開始されたLEJ新工場(蜂屋地先)




税収効果は10年間で約6億円
 地元雇用拡大の見通し示せず

新幹線新駅中止後のまちづくりとして、潟潟`ウムエナジージャパン(以下、LEJ)が誘致され、H23年7月から稼動、H24年10月にはフル生産となっています。

LEJ工場誘致のために、道路や下水路、上下水道等を整備する事業を『後継プラン』と言い、国が約25億円、市と県がそれぞれ約21億5000万円ずつ負担し、総額68億円もの税金が投入されることになっています。

長引く不況や不安定雇用の増加等により、市税収入はますます落ち込んでおり、地域経済の活性化や新たな雇用創出、安定した税収確保につながってほしいとして、市民から期待がかかるところです。

しかし、H22〜31年度(10年間)における税収効果は5億8000万円(市の試算)であり、到底投資額に見合う税収とは言えません。

企業に *奨励措置を施す条件に「新規採用の30%以上が市内に在住している者」とありますが、地元雇用に関しての具体的な計画は、下記の表以外には何も示されていません。市の責任で、いかに地元雇用の確保・拡大を図っていくのか、重要な局面を迎えています。



















*奨励措置とは
 市は、LEJに「奨励金5億円を交付し、固定  資産税を半額免除(5年間)」を行なっていま す。奨励措置を受ける条件として、新規雇用 者の30%以上が市内在住者であることが条 例で明記されています。

   受け入れ形態 H24年度末
人数イメージ
左記の内 地元雇用者
鰍kEJ
(事務技術員)
親会社・既存LEJ社の雇用者から 約160〜
  180名
―――――
新規雇用者 約20名 雇用者の30%(6名)
構内請負会社
(生産技術員)
既存契約社員 約300名 ―――――
新規契約社員 約300名 30%努力目標(90名)
合  計 約800名  

                    H23年2月にLEJから市に提出された資料より



現在の地元雇用は
  LEJ2名・請負10名

さらなる雇用拡大を
8月10日、市議会・第一回地域活性化特別委員会が開かれ、新幹線新駅中止後からの経過報告、新駅跡地への工場誘致の進捗状況についての審査がありました。

新工場のフル稼働時の従業員は約800名(LEJ200名、請負600名)で、内訳は上表のとおりです。

太田ひろみ議員は、地元雇用の拡大が図られてこそ、地域の活性化や安定した税収確保につながるとして、現在の雇用状況と今後の地元雇用拡大について質問しました。「現時点でのLEJの従業員数は100名で、内新規雇用3名中2名が地元雇用。他に派遣社員が30名である。請負においては、23名中10名が地元雇用である」との答弁がありました。

雇用拡大について、市長がユアサ本社に申し入れたと言うものの、来春の見込みについては「今のところ聞いていない」と答えるだけで、具体的には何も示せませんでした。

来年・来々年に就職を迎える方々や関係者から「学校を通じて問い合わせたら、地元雇用は期待できないと言われた。一体何のために誘致したのか」「多額の税金を投入しながら、地元雇用が見込めなければ、誘致した意味がない」「新たな雇用があってこそ、地域の活性化になる。雇用拡大につなげてほしい」などの声が寄せられています。

市は『後継プラン』に68億円もの税金を投入する責任において、地元雇用の拡大にもっと力を入れるべきです。
日本共産党は、市民の声を届け地域活性化に向け、さらにがんばります。







2期目用地も鰍fSユアサと契約締結へ

LEJの誘致に引き続き、道路を挟んで東側の用地(4.4ha)も鰍fSユアサとの契約締結が進められています。事業内容は、一期目と同様にリチウムイオン電池の製造で、採用計画は400人、その内の新規雇用・地元雇用人数等についてはいまのところ未定です。

また、地元企業との取引き活性化に努めるとして、8月2日商工会主催でLEJと商工会会員との名刺交換会が開催され、約150名が参加されました。













栗東民報 2011年8月21日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市委員長 国松清太郎
 市会議員 大西とき子
 市会議員 太田ひろみ