栗東民報

栗東民報 2011年3月13日号

出てきたドラム缶は16本
 周辺にはもっと埋っている

RD処分場では、高濃度のガスが検出された場所で、幅1.5m・長さ15m・深さ5mの掘削調査が行なわれています。3月4日、焼却炉付近から強烈な臭いとともにつぶれたドラム缶が16個も出てきました。

掘削調査を見学されていた方の話では「掘削した穴の横や下からドラム缶と思われる物体が見えていた。まだたくさん埋っているに違いない」とのことでした。まさに、これらが地下水を汚染している原因物です。

県に「すぐに掘り広げ除去するよう言ったが、県は『まだ調査段階だから』と言って、それ以上掘らずに、土をかぶせてしまった」とのことでした。目の前にある有害物を掘り出さずに土で覆ってしまう県のやり方は、許せません


県は『調査だから』と
 見えているドラム缶を放置

22、000ppmもの硫化水素発生から10年以上が経過しています。地下水汚染の原因となっている有害物の除去が、進んでいません。なかでも元従業員が埋めたと証言されている数千本ものドラム缶の存在が危惧されています。

県は、ボーリング調査の事前調査として、表層ガス調査を行い、ガス濃度が濃い箇所の掘削調査を実施しました。すると16本ものドラム缶が掘り出されました。

その様子を見ていた住民の方は「ドラム缶周辺の土壌からは揮発性物質と思われるどろっとした液状のものが出てきた。かなりきつい臭いがしていた」と話されました。また、「掘った穴の下や横からは、ドラム缶の頭が見えていた。まだ、たくさん埋っていると思われる」とのことでした。




2005年12月。RD処分場西市道側。
ダイオキシン、鉛、PCBなどの有害
物がたくさん詰まったドラム缶が掘り
出されました。まだ数千本埋っている
と言われています


地下水汚染の原因物は
 すぐに撤去を

ドラム缶が出てきたことに対し、県は「ボーリング調査を進め、ドラム缶や有害物が埋っている範囲を確定する。その後に対策工事を策定し、その工事の中でドラム缶も除去していく」と答えました。また、対策工事策定までには、1年程度の時間を要するとのことです。

今でも地下水汚染は広がり続けています。栗東市民の飲み水の約7割が地下水であることから、一刻も早く汚染の原因物を取り除くことが求められていると言うのに、その汚染の原因物が目の前にありながら、取り除こうとしない県の態度は許せません。

日本共産党は、これまでから数千本ものドラム缶の存在を明らかにし、地下水汚染の原因となっている有害物を除去するよう求めてきました。

市議会では、3月議会が開かれています。14日の個人質問で、太田ひろみ議員がRD処分場問題について質問します。ぜひ傍聴にお越し下さい。



3月議会が開会されています
3月3日から来年度の予算を決める大事な3月議会が開会されています。各常任委員会の傍聴は5人までとされていましたが、今議会から人数制限がなくなりました。これまで以上に気軽に傍聴できます。委員会では、生活に関わることなどが詳細に審査されます。ぜひ傍聴にお越し下さい。
日 程  開会時間は9:30〜 【市役所4階】

3月 3日(木) 開会(市政方針・教育方針・議案の上程)
  10日(木) 代表質問
        (市政方針・教育方針に対する会派別の質問)
  11日(金) 代表質問・個人質問(議員による質問)
  14日(月) 個人質問
  15日(火) 個人質問
  16日(木)〜22日(火)
         総務・環境建設・文教福祉 各常任委員会
  24日(木) 採決・閉会












栗東民報 2011年3月13日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市会議員 国松清太郎
 市会議員 太田ひろみ
 市会議員 大西とき子
 農業委員 三浦平次