栗東民報

栗東民報 2010年12月5日号

埋め立て実態の全容解明を 

いよいよ、RD処分場の有害物調査が始まります。11月28日、ボーリング調査の位置を決めるための予備調査(表層ガス調査)の現地説明会がありました。周辺住民の方々10数名が参加されており、太田ひろみ議員も、県や調査委託業者による調査方法を見ながら説明を聞きました。


  

     RD処分場内での表層ガス調査の様子



ボーリング調査だけでは
 有害物は見つからない


県と周辺自治会が、有害物調査に合意をしたことを受け、今後のスケジュールと調査案が示されました。県は、「廃棄物層の上から深さ50p以上のところの揮発性ガスを調査し、その濃度や地中温度などによって、ボーリング調査の位置を決める」と説明しました。

実際に掘り出された土のコア(下記写真)は直径10p程の筒でした。30メートル区画に、直径10pは本当に針の穴のような調査だと実感しました。

環境省も認めているように、ボーリング調査では有害物が見つからない可能性があります。この欠点をどう補完していくかが、重要です。



*ボーリング調査とは、直径8〜10センチメートルの穴を開け、地中を筒状に堀り込みます。その筒状の土を取り出して、穴から採取する土壌や地下水を調べます。





      ボーリングによって
       掘り出された土壌のコア


掘削調査によって 有害物が明らかに


RD処分場では、これまでボーリングやケーシング調査が、数回にわたって行なわれてきましたが、有害物を見つけることはできませんでした。

その後、これらの調査で有害性ナシと判断された場所を重機などで掘削したら、ドラム缶105個や放射性物質・高アルカリ性物質などが発見され、除去されています。

そうした経過からも、元従業員の証言にもとづいた掘削調査が必要と言えます。元従業員の証言には「20〜30mもの深いところに埋めた」とあり、現実的に地下水層から汚染が広がっていることからも、地中の深部に有害性の高い物質があると言われています。

全容解明のためには、県が示している深さ5mの掘削調査では全く不十分です。住民が安心・納得できる対策工事を策定するためには、徹底した調査が大前提であることは、言うまでもありません。

安全な飲み水と安心して暮らせる環境をまもるため、皆さんと一緒にがんばります。




12月議会がはじまります

ぜひ傍聴にお越し下さい


市長選挙が終わり、12月6日から新市長就任後はじめての定例議会が始まります。日本共産党議員団は、国松清太郎議員が代表質問を行ないます。個人質問は、それぞれ下記項目を予定しています。

・大西とき子議員
  西中学校のマンモス化問題・介護問題など

・国松清太郎議員
  市長の基本姿勢と財政問題・農業問題など

・太田ひろみ議員
  子育て支援について・RD処分場問題など
日 程  開会時間は9:30〜 【市役所4階】

12月 6日(月) 開会(新市長所信表明・議案上程)
13日(月) 代表質問(会派ごとの所信表明に対する質問)
14日(火) 代表質問・個人質問(議員による質問)
15日(水) 個人質問
16日(木) 個人質問
   17日(金) 総務・環境建設・文教福祉 各常任委員会
   20日(月) 総務・環境建設・文教福祉 各常任委員会
   21日(火) 総務・環境建設・文教福祉 各常任委員会
   24日(金) 閉会(各常任委員会の委員長報告、採決)







栗東民報 2010年12月5日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市会議員 国松清太郎
 市会議員 太田ひろみ
 市会議員 大西とき子
 農業委員 三浦平次