どうなるの?「第4中学校」建設
栗東西中学校H24年度1085名に
H32年度には中学生総数2904名に
栗東市教育委員会は、「栗東西中学校区の生徒増対策について、全市的な視野に立った市内中学校の今後のあり方を検討する」ために、学区編成審議会を設置し、検討を重ねてきました。
5回にわたる審議の中で「生徒の教育環境から『新設・分離』が最善である。ただし、危機的財政状況により困難な場合は、通学区域の変更、増築等による対応が考えられる」という答申がなされました。これを受けて、第1回目の文教福祉常任委員会の協議会が開催されました。
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将来的に『新設・分離』は避けて通れない
今回の答申は2度目になります。1度目の答申「H22年度までに新設・分離されたい」を受けて場所の選定等について検討されてきました。
しかし、場所選定が難航したことや財政状況の悪化等により、一旦白紙に戻し、改めて審議された中で、「子ども達の教育環境のためには、新設・分離が最善である」との答申がなされたのです。
学校建設のためには、校舎建設費だけで36億円、用地費や周辺整備を含めると40億円は必要です。栗東市の将来負担比率336%(H19年度)と、これ以上借金が出来ない危機的状況であり、財政問題を考えると、すぐに新設するのはかなり困難です。
しかし、「新設・分離が最善」という答申を受けた以上、財プロ等を実施していく中での財政状況の変化と照ら合わせて、結論を出していかなければなりません。さらに、H32年度には2校が1000人を超える過大規模校となるため、遠からず新設分離は避けて通れない問題です。
太田ひろみ議員は「H32年度にどういう中学校区をつくるのか。将来的な見通しをもった上で、即今はどう対応すべきなのかを検討するべきである」として、H32年度までの財政状況や指標の変化がわかる資料の提出を求めました。 |
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学校名 |
人 数 |
H20年度 |
H24年度 |
H32年度 |
栗東中 |
681 |
774 |
888 |
葉山中 |
399 |
452 |
546 |
栗東西中 |
742 |
1085 |
1470 |
合 計 |
1822 |
2311 |
2904 |
*栗東市教育委員会資料より |
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学校は生徒の増加で課題山積
教育環境の整備は大人の責任で
昨年6教室が増築された栗東西中学校では、年々の生徒増により、今でもグランドや体育館が狭い、理科室等の特別教室が足りないため、実験が十分にできないなどの支障が出ています。大規模校のかかえる諸課題をどう解決するのか、緊急的な問題です。
一方、金勝小学校区では「いつから葉山中学校に変わるのですか」と尋ねられます。校区が変われば生活も変わり、市民にとって重大な問題です。通学路の整備や校舎の増築等も必要となり、校区変更にも数年を要します。一時しのぎ的な校区変更だけは、避けなければなりません。
財政難で頭が痛い栗東市は、当面栗東西中学校の増築で対応したいようです。まさに、新幹線新駅などの開発優先に税金を使い込んできたことが、子どもの教育まで犠牲にしていると言わざるを得ません。
具体的な審議はこれからです。ご意見をお寄せください。
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地域に公立保育園がなくなる?
大宝・大橋保育園の
統廃合と民営化問題
1月21日、保育園等運営等特別委員会が開催され、H22年4月実施予定の大保育園の民営化、大橋保育園との統廃合計画について、各園で保護者説明を繰り返し行なっているとの報告がありました。3月に市民説明会を開催し、7月末には移管法人を決定、10月から引継ぎ保育をするという異常な早さで進められています。
栗東市も慢性的な保育士不足に悩まされていますが、この日視察した市内の法人立保育園でも保育士確保にはご苦労があるようです。民営化の際、保育士不足のため引継ぎ保育が十分出来なかった事例も報告されています。
保護者の方々には理解してもらっていると市は報告しますが、公立の保育園をなくすことは市全体の問題です。子ども達にとってどんな保育環境がよいのか、多くの市民ともっと時間をかけて、開かれた議論をして決めていくことが必要です。
次回は2月25日に同特別委員会が開催されます。ご意見をお寄せください。
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栗東民報 2009年2月15日号
日本共産党栗東市委員会発行
市会議員 ばば美代子
市会議員 国松清太郎
市会議員 太田ひろみ
農業委員 三浦平次
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