栗東民報

栗東民報 2008年1月20日号

RD産廃処分場問題

県対策委員会が住民と意見交換


いのちと環境は何よりの宝
「早く、有害物の撤去を!」

1月14日の午前10時から13時まで、栗東市中央公民館において、県・RD最終処分場問題対策委員会主催で、RD処分場の対策工事についての住民との意見交換が行われました。

 滋賀県、県対策委員会、および市・RD産業廃棄物処分場環境調査委員会の3者から、対策工事案7案(下表参照)の提案説明がありました。その後参加者から積極的な意見が数多く出されました。

出された意見や質問の主なものは「遮水壁で囲い込む場合、どれだけの期間で有害物が安定するのか。安定とは、PCBやダイオキシンが無害になるということか?モニタリング5年とあるが、短すぎるのではないか」

「全量撤去できるのか。県はこれまで無理と言ってきた。県と対策委員会の言うことが違うのではないか」「基本的な姿勢として『全量撤去』は当然。ソイルセメント遮水壁は問題がある。遮水壁だけの対策は認められない」

「時間がかかりすぎている。調査していると言うが、対策につながっていない。若い人には知らない人が多い。必ず全量撤去をしてほしい」「緊急対策を理由に、高さ40mのソイルセメントの遮水壁で有害物の封じ込めようとしているが、垂直(鉛直)に作る遮水壁は粘土層を破壊し、かえって地下水汚染を拡散することになる」

「有害物撤去以外に安心できる対策はない」「被害を受けるのは幼い命。大人の責任だ」等々です。「一刻も早い全量撤去」を求める声があいつぎました。

 RD処分場の違法性・有害性は明らかです。違法な埋め立てを見過ごしてきた県の責任において、一刻も早い実効ある安全対策が求められます。将来への不安を残したままの対策は、それこそ“もったいない”二重投資になります。

子ども・孫たちに責任のもてる安全な環境を譲り渡すために力を合わせましょう 






A1
廃棄物全量掘削・全量搬出処理
緊急対策
 全周鉛直遮水壁・表面シート敷設
 外周水路設置・揚水井戸設置
恒久対策 廃棄物全量掘削・外部へ搬出
工事費 約400億円
工事期間  約16年
維持管理費 3100万円/年










廃棄物全量掘削・埋め戻し並行
緊急対策はA案に同じ。
恒久対策 廃棄物に含まれる土砂を埋め戻し材として再利用。廃棄物の約50%
 
工事費 約240億円
工事期間  約13年
維持管理費 3100万円/年

調




有害物はすべて撤去することをめざす
*廃棄物の掘削調査によって埋め立て状況を把握する
*有害物選別マニュアルを作成、撤去
*周辺環境に対する悪影響を防ぐ方法の計画実施。
*撤去しきれない残留物の汚染を防ぐ方法とモニタリングを計画する。
有害物掘り出し、全量として 15億円+α
有害物処理 20万トン   40億円
残留有害物汚染拡大防止対策 10億円
その他           β
合計(約100億円)65億円+α+β
県B1案・県B2案・県C案については、いずれも現状のまま処分場全体を鉛直遮水壁と覆土で囲い込み、有害物は全量残ったままとなります。県D案は、一部有害物の撤去と遮水壁で囲い込むというものですが、一部有害物の定義が不確定なので、予算等の試算ができません。いずれも認められるものではなく説明は割愛しました。





      新テロ法民主党案
      自民公明与党 再議決の歴史的暴挙
      派兵恒久化へ”火種”

      日本共産党は
       アメリカ言いなりからの自立
       軍事偏重から平和外交への転換

 いのちと平和をまもる政治の道筋。ぜひお聞きください。





栗東民報 2008年1月20日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市会議員 ばば美代子
 市会議員 国松清太郎
 市会議員 太田ひろみ
 農業委員 三浦平次