栗東民報

栗東民報 2007年11月17日号

議会の視察研修に行きました


国松清太郎議員

11月5日(月)〜6日(火)
環境建設常任委員会


@静岡県富士川町するが路農協の滞在型市民農園『ふれあい耕房ふじかわの管理運営』について
A浜松市の中心市街化活性化について、2つの視察研修を行ないました。

@富士川町の農業は、みかんやキウイ等の果樹栽培を主体に行なわれてきたが、農産物の輸入自由化による価格の下落、高齢化による担い手不足等で果樹園の遊休化が進んだため、都市住民との交流による地域の活性化や遊休農地の有効活用を図ろうと滞在型市民農園施設を建設し、宿泊しながら野菜や花の栽培をする人を首都圏から招いてきました。

現在は、県内から14名、東京や神奈川県から6名の利用があり、JA営農が利用者への指導や栽培管理にあたっています。6月には田植え、9月には銀杏(ぎんなん)やしいたけ狩り、11月には「ばら」のアレンジ教室などを開催し、利用者との交流も実施しています。

栗東市での実現は、金勝地区の遊休農地や森遊館を活用する「滞在型農園」は可能だと思いますが、利用者の意識調査を行い、利用料金やJA栗東の指導体制などにおいて、一定の方向を把握する必要があると思います。

A浜松市は4月に政令指定都市になり、人口集積を図る計画である。自動車や楽器などの地場産業の今後の動向や郊外に進出する大型店への対抗策で商業を活性化できるかどうかが課題となっているとのことでした。栗東市とでは市の規模が大きく違い、私たちのまちづくりという点では課題を残しました。

太田ひろみ議員

11月5日(月)〜6日(火)
文教福祉常任委員会


2日間の視察研修に行きました。研修項目は、
@静岡県袋井市の「健康チャレンジ!すまいる運動」と
A愛知県蒲郡市の「保育園民営化計画」です。

@袋井市では、市民の健康づくりをまちづくりの中心にすえ、昨年度より全市民を対象に、自分で体によいことの目標を決め、自ら実行する。その達成状況を「チャレンジ!すまいるカード」に記録、提出することで健康的生活習慣を身に着けていくことを目的とした「健康チャレンジ!すまいる運動」を展開されています。

まだ2年目なので効果等はつかめていないとのことでしたが、こういう事業は工夫を重ねながら継続していくことで、健康への関心が高まり、健康診断の受診率の向上やメタボリック症候群の減少、医療費の減少などにつながっていくのだと思います。

A蒲郡市も栗東市と同様に、正保育士数が少なく臨時やパート保育士にたよりながらも、その確保すら困難な状況にあります。その解決のひとつとして、父母の会の代表や園長を含む『保育園問題検討委員会を』立ち上げ、民営化を検討してきたとのことでした。

民営化反対の強い反対運動もあったそうです。しかし、検討委員会から小学校区に1つの公立保育園は残すこと、保護者や児童に十分配慮した引継ぎを行なうことなどの答申を受けて、民営化に踏み切り、当面は5年間で2つの園を民営化し、市民にみてもらいながらのゆっくりペースで進めていくとのことでした。

また、移管先の選定は、父母の会の代表や園長、地元代表を含む選考委員会で行なわれ、保護者や地元への説明会は計12回も開催されています。


高齢化社会をむかえる今後の健康づくりにおいても、また20人を超える待機児をかかえる栗東市の保育の現状においても、どちらも参考になる研修でした。皆さんの声をお聞きしながら、よい方向に活かせるようがんばります。







栗東民報 2007年11月17日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市会議員 ばば美代子
 市会議員 国松清太郎
 市会議員 太田ひろみ
 農業委員 三浦平次