栗東民報

栗東民報 2006年10月1日号

43億円 新幹線新駅 借金はダメ!
住民の全面勝訴!!


9月25日・大津地方裁判所(稲葉重子裁判長)
全国で初めての起債差し止め判決
     画期的な意義

玉田実氏をはじめ8名の市民が「地方財政法は公共施設に限定した起債(借金)は認めているが、JR東海は民間企業である。JR東海の仮線工事のための起債(43億円)は地方財政法違反である」として、起債差し止め請求訴訟を起こしていました。

一方、市は「都市計画道路・栗東駅前線の拡幅工事(6億円)のために仮線(43億円)が必要であり、駅舎建設と一体の物である」として、違法でないと主張していました。

25日大津地方裁判所・稲葉重子裁判長は
@ 6億円の道路工事のための仮線は他に例がない
A あまりにも巨額で合理性に欠ける。
B 他の工事手法について何ら検討がされていない
C 43億円の起債発行をしてはならない

この判決は全国でも初めてで、地方自治体の起債に画期的な判決として大きな意義があります。
 元々、新幹線新駅の基金は35億円しかありません。市は「一般財源は使わない。特定財源(借金)でまかなうから市民には負担をかけない」とごまかして強行してきました。その責任は重大です。


國松市長は
この判決を真摯に受け止め控訴するな


翌26日、日本共産党議員団と訴訟原告団は、国松市長に判決を真摯に受け止め「控訴」しないよう申し入れました。


駅前区画整理土地疑惑


土地開発公社の理事長は市長で市と公社は一体です。公社を隠れ蓑にして土地取引が、疑惑の温床になることが多くあります。

H7年4月代替用地である竜王の土地を先行買収しました。この用地代が通常の3倍以上もあり、所有者が提出した不動産鑑定価格で購入されていることがわかりました。常識では考えられないことです。

同時に、スンエン事業用地買収と年数のずれが、理事会でも大問題になりました。当局は、「スンエンの用地が安い場合は、スンエンが全額負担するという『覚書』があるから大丈夫」と説明しました。ところが、H12年その『覚書』が書き換えられ、差額13億4500万円や利息・手数料までを上乗せして買収されていました。H18年度始めの帳簿価格は、約61億円になっています。

異常に高値の代替用地や覚書の書き換えなどについての疑惑があり、市と公社は徹底的な調査と事実解明を行う責任があります。


スンエンの駅前用地


上鈎15064u H12年3月
用地費  28億95百万円(19200円/u)
補償費  10億26百万円
利息    8億43百万円
代替差金 13億45百万円
利息    2億89百万円
手数料    78百万円
 合計  64億78百万円(430000円/u)


スンエンの代替地


代替地 竜王町 30619u H7年4月
用地費  29億8百万円(95000/u)
造成費   4億円
諸経費    4千万円
利息   11億51百万円
手数料   1億円
 合計  46億円(150000/u)

*スンエン・代替地いずれも当初の事業依頼


土地疑惑・法律違反
汚れた市政を市民の手で変えよう

杉田さとし
新幹線新駅は中止します





栗東民報 2006年10月1日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市会議員 ばば美代子
 市会議員 国松清太郎
 市会議員 太田ひろみ
 農業委員 三浦平次