栗東民報

栗東民報 2006年7月9日号

栗東市では辻よしのり候補が
3529票16.7%の得票

候補者名 栗東市 全県
得票数 得票率 得票数 得票率
嘉田由紀子 7,241 34.2 217,842 46.03
國松善次 10,405 49.1 185,344 39.16
辻よしのり 3,529 16.7 70,110 14.81
栗東市では、02年10月の市長選挙で、新幹線問題を取り上げたたたかいに始まって、凍結署名、市での住民投票署名、100億円負担中止署名、昨年末の県下での住民投票署名と4度の大きな住民運動を取り組んできました。

現職知事の地元である栗東市でのこの運動が全県を励まし、税金のムダづかいを許さない、県民の暮らしを守る県政への転換を願う県民の世論となって選挙結果に現れたものです。
私たちの力不足で辻知事を誕生させることはできず、ご支援いただいた皆様には心からお詫び申し上げます。

しかし、私たちが積極果敢にいどんだ論戦は知事選挙の争点を明らかにし、有権者の関心を高めたことは間違いありません。
嘉田新知事は選挙戦の中で「新幹線凍結から中止」へと公約を進め、当選後の記者会見でも「新幹線関連の執行停止」を約束しました。

県民の利益にかなう嘉田氏の公約実現を強く求めるとともに、自民・公明が進める医療、年金、介護など、国民いじめの悪政から、暮らしを守る防波堤の県政に変えるために全力でがんばります。

引き続く市長選挙、07年4月の県議選、市議選そして夏の参議院選挙とがんばります。
ご支援ご指導よろしくお願いします。


「オール与党」県政に県民の審判

滋賀県知事選挙の結果について
2006年7月4日 日本共産党滋賀県常任委員会

日本共産党と「民主県政の会」の
運動と選挙戦での論戦が、大きな役割を

(1)7月2日投票の滋賀県知事選挙で、日本共産党が推薦した「民主県政の会」の辻義則候補は、70,110票(得票率14.81%)を獲得し、善戦・健闘しました。辻候補を支持していただいた県民のみなさん、昼夜を分かたず奮闘していただいたみなさんに心からお礼申し上げます。

選挙の結果、自民、公明、民主の各党が推した現職の國松善次氏が敗れました。これは、わが党が一貫して批判・追及してきた、「オール与党」による暮らし破壊と新幹線新駅やダムの建設などのムダづかいの政治に、県民が審判を下したものとして、大きな意義をもつものです。

「オール与党」県政に審判を下すうえで、私たちのこれまでの運動と選挙戦での論戦が、決定的ともいえる役割を果たしました。わが党と「民主県政の会」は、「オール与党」県政と正面から対決し、福祉医療制度改悪や私学助成削減反対など県民の暮らしを守るたたかいや、新幹線新駅などのムダづかい中止を求めて直接請求運動にとりくむなど、県民運動を粘り強くすすめてきました。

わが党と「民主県政の会」のこの奮闘が、選挙戦の争点に押し上げた新幹線新駅建設問題で、「反対67%(京都新聞出口調査)」などの世論となり 、自民党政治による格差社会と生活苦への怒りとも結びついて、「オール与党」県政の転換を願う大きなうねりをつくりだしました。また選挙戦でも、私たちは暮らし応援、ムダづかいストップを掲げるとともに、県政を変える力が日本共産党と広範な県民との共同にあることを明らかにしてたたかいました 。

わが陣営の論戦には、県民の強い共感が示され、選挙戦全体をリードするものとなりました。國松氏は、障害者への独自支援などを口にせざるを得なくなる一方、新幹線新駅建設の弁明に大わらわになるなど受け身の論戦に終始しました。また「新幹線新駅の凍結・見直し」を掲げた嘉田由紀子も、当初は新幹線新駅の賛否さえ口にしませんでしたが、われわれの論戦と県民の世論に押されて選挙最終盤には「新駅は建設しません」と主張するに至りました。

しかし今回、私たちの主張に強い共感と支持が寄せられたにもかかわらず、これを辻氏への得票へと結びつけられなかったのは、「税金をムダづかいする政治を変えたい」とする有権者が「新幹線―凍結」を掲げた嘉田氏に流れた結果です。

(2)新しく誕生した嘉田県政にたいして、わが党は県民の立場にたって是々非々の態度で臨みます。新幹線新駅やダム建設などのムダづかいストップや30人学級の実現など、こんどの選挙で県民が審判を下し、県民の利益にかなう嘉田氏の公約については、その実現を強く求めるとともに、わが党としても協力を惜しまず、引き続き世論と運動の発展にも力を注ぎます。

一方、嘉田氏が掲げた、教育公務員をふくむ県職員の1割(1850人)削減、福祉や教育に大ナタを振るうことに直結する「事業仕分け」など、県民の暮らしを破壊する主張に対しては、その撤回を求めて毅然と対応します。

わが党は、県民の利益を守る立場からスジを通すとともに、わが党の正論と、県民の運動と世論が県政を動かすとの立場にたって今後とも奮闘するものです。

3)知事選の結果は、県民の支持を結集するにふさわしい水準に、党と「民主県政の会」の実力を高めることの切実さを浮き彫りにしました。

わが党は、知事選挙のたたかいに示されたわが党と「民主県政の会」の役割に深い確信をもつとともに、知事選挙の教訓のうえにたって、自民党政治による悪政を許さず公約を実現するたたかいと、党の実力をつける活動に本格的にとりくんで、来年のいっせい地方選挙と参議院選挙で必ず勝利するために全力を尽くすものです。



栗東民報 2006年7月9日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市会議員 ばば美代子
 市会議員 国松清太郎
 市会議員 太田ひろ美
 農業委員 三浦平次