栗東民報

栗東民報 2006年4月30日号
RD処分場問題
  県の措置命令では不安の先延ばし
措置命令概要 4.12付け県達資循第423号
1、対象地域 処分場西市道側平坦部
2、措置事項
(1)上記対象地において埋め立てられた安定型処分場では埋め立て処分できない産業廃棄物が入ったドラム缶・一斗缶および木くずを除去し、適正に処理すること。
(2)当該ドラム缶等の違法な埋め立て処分により土および廃棄物等を除去し、適正に処理する等、生活環境の保全上支障を生じないよう対策を講じること。
3、履行期限
(1)のドラム缶・一斗缶についてはH18年6月30日。木くずは9月30日までに履行すること
(2)についてはH18年9月30日までに履行すること。
4、その他
(1)はH18年5月15日
(2)はH18年6月30日までに提出すること。


処分場全体の掘削調査と
ドラム缶等の分析データーの公表を!

住民の粘りづよい運動によって、RD産廃処分場内の市道側平坦部約1000uの掘削調査が行われ、ドラム缶105本、一斗缶69個が掘り出され、RD社の違法な埋め立ての実態が明らかになりました。

滋賀県は、4月12日付で、(株)RDエンジニアリング社と佐野正社長に措置命令を出しました。しかしその内容は、今回の掘削調査の範囲に限定されたものであり、これだけでの幕引きは許せません。

処分場全体面積のわずか2.5%から
174本ものドラム缶・一斗缶が

元従業員の証言を元に掘削調査が行われた結果、ドラム缶や一斗缶など違法投棄の一部が明らかになりました。しかし、今回掘削調査をした「処分場西側市道平坦部」の1000uは、処分場全体(40000u)のわずか2.5%です。

元従業員は、処分場内に埋めたドラム缶は1000本を超えると証言しています。処分場のわずか2.5%、1000uの土や汚染物の処理で幕引き処分場全体の掘削調査と全容解明なくしての安全回復はありえません。

きれいに見えますか???
掘削調査を終えた処分場西側市道平坦部

ドラム缶の分析データーも示さず
「敵正な処理」は証拠隠滅のおそれ


掘り出されたドラム缶等は倉庫に安全管理されており、現状では汚染は広がりません。ドラム缶等の処理は、科学的な分析結果に基づいて、科学者を交えての検討を加えてこそ「安全な処理」ができるのではないでしょうか。

未来に禍根を残さない解決をするために力を合わせましょう。

経堂が池と観測井から現地調査
処分場全体の広さを実感




53億円の起債(借金)は地方財政法違反
               指し止めを!

新幹線新駅の住民訴訟
         ―第2回公判―

裁判長の質問に
市側弁護士が即答できない珍事

日本共産党栗東市議団を含め市民8人が、新幹線新駅の駅舎負担金(JR東海への寄付)支出に53億円の起債(借金)は違法として、支出差し止めを求めて大津地裁に提訴しています。2回目の公判が17日が開かれました。

市は、準備書面で53億円の起債は「栗東駅前線(都市計画街路)建設の財源であり新駅建設のための起債ではない」としながら、同時に、仮線工事が不可分として、「道路と鉄道との交差に関する運輸省・建設省協定」に基づき、仮線工事費の2分の1を栗東市において債務負担することとした。と説明しています。

なお、この協定は、道路と鉄道工事が同時に行われる場合、道路側と鉄道側がその費用を折半して負担するというものです。
「鉄道側は負担せず、県と市が2分の1ずつ負担する。市は負担額が一緒ならそれでよいという主張なのか」とする裁判長の質問に対し、市側弁護士は答えられず、「改めて書面で」と述べる珍事が起こりました。

次回公判は、5月29日10時30分から大津地裁で開かれます。みんなで傍聴しましょう。


栗東民報 2006年4月30日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市会議員 ばば美代子
 市会議員 国松清太郎
 市会議員 太田ひろ美
 農業委員 三浦平次