栗東民報 2006年2月5日号 |
びわこ栗東駅(仮称)建設の
是非を問う住民投票条例
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栗東選出の三浦治雄・北野加代子両県議とも条例制定に反対
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自民湖翔ク25 県民ネット8 公明党1の34議員が
75497筆にこめられた県民の声を踏みにじる
「新幹線栗東新駅建設の是非を問う住民投票条例」の制定を求める直接請求は、必要な有効署名の3・5倍に上る75497筆を沿えて1月13日提出されました。
これを受けて、1月31日知事の「住民投票は必要なし」とする知事の意見を付して議案上程が行われ、2月1日、一般質門・委員会審議の後、採決が行われました。
結果は、43議席中、住民投票の条例制定に賛成5(共産2・県民ネット3)、反対34(自民湖翔ク25・県民ネット8・公明1)および、欠席3(自湖・県ネ・無所属の各1)で否決となりました。
日本共産党森茂樹県議は、二度も直接請求を突きつけられた原因や大津・栗東市民の意思表示、「深度化調査」や栗東市が行った「企業進出調査」、240億円が絶対上がらないと断言できるのかなどを正しました。
また、桐山ヒサ子県議は、知事自身が「県庁から東京へ出張のときは京都駅を利用し、帰りは地元栗東で降りる」と、自ら必要性がないことを表明。「将来のために必要」を強調すればするほど県民の意見を聞くことが必要。住民投票に消極的だとすれば自信のなさのあらわであり知事失格であると迫りました。
しかし、知事は、「長く議会で審議され結論が出された問題。知事と議会が高度な政策的な判断で出した結論に対して、いまさら住民投票はなじまない」と繰り返し、疑問には答えることが出来ませんでした。
今年は知事選挙と市長選挙。県政と市政を変えるチャンスです。どの党と議員が誠実に県民・市民の願い実現に力を尽くしているか。しっかり見極め、主権者の力を合わせて政治を変えましょう。 |
議員名
賛成○
反対● |
会派名 |
住民投票条例 |
福本 |
自湖 |
● |
若山 |
自湖 |
● |
上田(昌) |
自湖 |
● |
蔦田 |
自湖 |
● |
小寺 |
自湖 |
● |
山田(和) |
自湖 |
● |
山田(尚) |
自湖 |
● |
辻 |
自湖 |
● |
小杉 |
自湖 |
● |
太田 |
無 |
欠席 |
西川 |
県ネ |
● |
岡崎 |
県ネ |
○ |
大井 |
県ネ |
欠席 |
阿部 |
県ネ |
● |
谷 |
県ネ |
● |
森茂樹 |
共産 |
○ |
桐山ヒサ子 |
共産 |
○ |
中沢 |
県ネ |
● |
徳永 |
県ネ |
● |
北野加代子 |
県ネ |
● |
出原 |
県ネ |
● |
青木 |
県ネ |
○ |
佐野 |
自湖 |
● |
三宅 |
自湖 |
● |
上田(彰) |
自湖 |
欠席 |
家森 |
自湖 |
● |
清水 |
自湖 |
● |
吉田 |
自湖 |
● |
抒田 |
自湖 |
● |
辻村 |
自湖 |
● |
赤堀 |
自湖 |
● |
世古 |
自湖 |
● |
三浦治雄 |
自湖 |
● |
中村 |
自湖 |
● |
黒田 |
自湖 |
● |
上野 |
自湖 |
● |
橋本 |
自湖 |
● |
滝 |
自湖 |
● |
黒川 |
自湖 |
● |
梅村 |
公明 |
● |
朝倉 |
県ネ |
● |
沢田 |
県ネ |
○ |
冨士谷 |
自湖 |
議長 |
会派名
自湖=自民湖翔クラブ
県ネ=県民ネット
共産=共産党
公=公明党
無=無所属 |
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請求代表人3名が意見陳述から
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川端俊英さん
「前々からいらないと思っていた」「請願した覚えはない」「県民を置き去りにして一人歩きしている」などが県民の声。
7年前の「びわこ空港」に続いて2度目。県民の住民意識の高さを物語るもの。住民を代表することを存在根拠とする議会は、住民の声を真摯に受けとめそれに応えるべき。
玉田實さん
地元栗東在住の市民の立場から発言。新幹線新駅計画は、「基本協定」締結後にその概要を知る、住民不在の押し付けである。
「JR負担ゼロは理解できない」「できても不便。利用もしない駅」とする市民の声は、04年3月「凍結を求める請願」04年10月「住民投票直接請求」05年6月「100億円負担中止請願」となって市民の共感を広げた。栗東市の財政は「県下ダントツの借金」を抱え危機的状況。孫子の代まで大きな負荷をかけることは明らか。「53億円の起債差し止め請求」を大津地裁に提訴。地方財政法違反は断じて許されない。
栗東市民の声は、「多額の借金をしてまで事業遂行の道か、安定した財政基盤のもとでゆとりある県民市民の生活重視の道か」その選択を保障してほしいと言うもの。ぜひとも実現を。
辻 義則さん
そもそもびわこ栗東駅は「出来てもちっとも便利にならない」致命的な欠陥がある。栗東駅からも草津線新駅からも離れている。のぞみ優先のダイヤ編成で進められているがのぞみが停車しない駅。
県は9000億円もの累積債務を抱え、新年度財源不足が600億円を越えるとされている。財政が厳しく「選択と集中」で見直すとしているが逆さま。
「地域間競争」とは「誰と何を競争するのか」県職員組合のアンケートに1000人が答え、そのうち89,6%の県職員が「辞めるべき」「JRに負担を求めるべき」と答えている。県職員からも見放され知事は「裸の王様」となりつつある。
7年前「びわこ空港」の運動がなかったら、もしびわこ空港を強行していたなら滋賀県はどうなっていたか。大阪府の例を見るまでもなく破綻していたかもしれない。
「県政を誤りのないものにしたい」という75497人の重みをしっかり受け止め、県政史上初めての住民投票を実現されるよう、議員の皆さんの賢明な判断を求める。 |
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栗東民報 2006年2月5日号
日本共産党栗東市委員会発行
市会議員 ばば美代子
市会議員 国松清太郎
市会議員 太田ひろ美
農業委員 三浦平次 |
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