栗東民報

栗東民報 2005年12月25日号

芸文会館さきら
文教福祉常任委員会は
JR西日本総合ビルサービスへの
         指定管理 継続


■官から民へ
「國松劇場」に待ったの一手

 芸文会館さきらの指定管理をH18年度から5年間、JR西日本総合ビルサービス(JRBS)とする議案を巡って、16・19・20の3日間にわたり文福委員会で審議されました。

 議案審議では、指定管理制度そのものの市民や関係者への情報不足。法的手続きと市当局内での協議不足。

JRBSはメンテナンスの専門会社であり企画運営の実績と事業計画への疑問。選定委員会の審議と結果への疑問。今日までの市の文化行政と文体事業団の役割。文体事業団職員の雇用問題等々、慎重な質疑が行われました。

いずれの項目にわたっても市からは議員を納得させるだけの答弁が得られず、継続審査することになりました。
文福委員会
委員名
JRBR指定管理
議案を継続する事に
○賛成
●反対
田村隆光 委員長
太田ひろ美 共産  ○
三浦忠一郎 新政  ○
三木敏達 新政  ○
池田久代 公明  ○
西村政之 栗政  ●

■市長の独断専行
 市民が主役はそっちのけ

職場民主主義・住民自治のイロハが問われる異常な栗東市政



 太田ひろ美議員(共産)は、市長の「公募による」独断専行体制がまかりとおる異常な事態の元で、条例にもうたわれている市の内部協議が全く行われていないことを強く指摘しました。

例えば、JRBSが企画運営の実績の全くない事業所である事の検証や選定委員会の結果をうけて市が決定するための協議が全く行われていません。

 まさに、民主主義が保障されない職場でゆたかで多様な文化は育ちません。栗東市政のあり方の根本が問われていると言わなければなりません。   

■情報公開を求める市民の声に答えて継続に賛成

20日午後再会された委員会で採決に先立ち三浦忠一郎議員(新政)から「指定管理者制度が初めて導入をされ、全国的にも栗東芸術文化会館さきらが今注目をされております。

今議会中に結論を出すには拙速すぎ、もう少し時間をかけまして慎重に審査をする必要があります。特に株式会社ジェイアール西日本総合ビルサービスの運営・企画能力を見極める必要もあります。さらにまた、さきらは市民文化の拠点でもあり、市民が全国的にも誇れる文化施設でもあることから、慎重な対応が求められております。

市民や利用者、利用団体の不安の解消には未だ至っておらず当局の説明不足は否めません。今委員会での委員からの質問に対する当局からの答弁では、まだまだ不十分であり納得することが出来ません。」として継続とする提案がされ賛成多数で継続となりました。

 あわせて、文体事業団から提出されていた「請願書」についても、三木敏達議員(新政)から「雇用不安の解決や文化行政の明確な方針が示されていない課題がある」として、継続とする提案がされ全員一致で継続となりました。

 日本共産党は、14日開催の市民集会で出された情報公開を求める市民の声に答えるためにも継続に賛成しました。 


■RD産廃処分場 
 環境建設常任委員会が現地視察

20日現在・・・ドラム缶が62本も


12月19日、環境建設常任委員会がRD産廃処分場のドラム缶掘削の現場視察を行いました。

掘削調査が行われているのは、広大な産廃処分場のわずか1000平方メートルです。私道ぞい10b幅を12区画(4b×5b深さ5b)に分けた掘削調査で、 日現在  本のドラム缶等が掘り出されています。内容物は、黒や紫、白色などの樹脂系の固形物と言われています。県は年内にも調査結果を公表するとしています。

視察した國松清太郎議員(共産)は、「元従業員の緒言では、埋めたドラム缶は一〇〇〇本とも三〇〇〇本とも言われている。山と積み上がっている違法物全体の徹底した掘削調査が必要である。」また、「県はドラム缶を目の前にしてもRD社の違法性を認めようとしない。県も同罪と言わなければならない」と話しています。

現地視察後、環建委員会では、議会として県などに早期解決の申し入れをすることで話し合いました。

栗東民報 2005年12月25日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市会議員 ばば美代子
 市会議員 国松清太郎
 市会議員 太田ひろ美
 農業委員 三浦平次