栗東民報

栗東民報 2005年12月4日号

栗東芸術文化会館 さきら
ビルメンテナンス会社に丸投げ

すみやすさ日本一
 文化振興ねがう市民が泣いてます


地方自治法の改正によって、公共施設の管理運営を直営かNPO法人や民間企業などに指定管理するかを決めることが義務付けられました。

 日本共産党は、市民の税金で建てた市民のための施設が、民間企業の食い物にされ、住民サービスの低下につながるとして、指定管理の条例に反対しました。

なお、指定管理する場合でも、非公募とし従来の管理運営を継続することができます。滋賀県や守山市など多くの市町では、今回は非公募とし、これまでの管理運営を継続しています。

また、選定委員会で指定管理を選定しますが、選定委員16人のうち公募の3名以外はすべて市の関係者です。これでは公正な選定委員会とはいえません。

 栗東市でも、今回指定管理される10施設のうち、9施設は従来の事業所を選定していますが、議会が承認して始めて実行されます。

(株)JR西日本総合ビルサービス
業務内容に文化の文字は見当たらず

議案資料によれば、市が、さきらの指定管理に選定した「JR西日本総合ビルサービス」(JRBS)の主な業務内容は、ビル管理や人材派遣等で、文化の文字は全く見当たりません。馬場副議長が、文化事業の企画運営の実績を問いただしたところ、市は全くこたえる事が出来ませんでした。また、業務の収支予算書では、チケット収入等で8000万円あまりを見込んでいます。

市は、JRBSに指定管理することで、年間5000万程度の支出を減らすことが出来ます。

しかし、失敗を恐れ興行収入が優先される事業中心となり、市民のねがう文化や芸術が保証されなくなるのではないか、危惧する声が高まっています。

文体事業団理事による管理存続を求める請願書や20を超える利用者団体から要望書が提出されています。

官から民へ  自治体リストラ攻撃

小泉構造改革による「官から民へ」に悪乗りした、市長の市政が問われます。

厳しい自治体財政の下で、ゼネコン財界は、従来のような公共事業が望めません。そこで、官から民へと、民間企業が福祉や教育分野へ進出しているのです。

自治体労働者と住民への攻撃であり、絶対に許せません。力をあわせて食い止めましょう。

施設名 応募者名 市が指定管理に選定
大宝東学童保育所 社会福祉法人友愛
大宝学童保育所たけのこクラブ
大宝学童保育所たけのこクラブ
老人福祉センター 栗東市社会福祉協議会 栗東市社会福祉協議会
農林業技術センター 栗東市森林組合 栗東市森林組合
自然活用総合管理棟
こんぜの里バンガロー村
森林体験交流センター
栗東市森林組合
JR西日本総合ビルサービス
栗東市森林組合
あぐりの郷 栗東農産物有限会社 栗東農産物有限会社
シルバーワークプラザ シルバー人材センター シルバー人材センター
栗東芸術文化会館 財団法人栗東市文化体育振興事業団
JR西日本総合ビルサービス
JR西日本総合ビルサービス
市立体育施設 財団法人栗東市文化体育振興事業団 財団法人栗東市文化体育振興事業団

選定委員会メンバー
健康福祉部推薦 3名
環境経済部推薦 3名
教育部推薦 3名
公募による市民 3名
総務部長 平田善之
健康福祉部長 小関 清
環境経済部長 九里成夫
教育部長 奥村真成


新幹線住民投票署名
  栗東市では7000筆に近づく
  県全体で60000筆を越える

署名最終日28日
草津駅でも夜12時まで大奮闘


新幹線栗東新駅の是非を問う住民投票署名集め、本当にご苦労様でした。

栗東市では4度目の運動ですが、市民の声を聞かない市長と市議会に対する怒りの声となって広がりました。

 大事なことはみんなで決める「住民自治」の原動力となり政治を動かすことでしょう。

 12月7日、各選管に提出し署名数の確定後、知事に提出。2月初め迄にこの為の臨時県議会が開かれ審議されます。
県会議員に住民投票させるよう働きかけましょう。

栗東民報 2005年12月4日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市会議員 ばば美代子
 市会議員 国松清太郎
 市会議員 太田ひろ美
 農業委員 三浦平次