栗東民報

栗東民報 2005年4月3日号

新幹線栗東新駅など
  300億円タダどりで
    JRとゼネコンが大もうけ


「のぞみ」スピードアップと増発
夜間停留と早朝始発便確保

JR東海とJR西日本がH14年6月から次世代型車両としてN700「のぞみ」の共同開発を行い、試作車が完成しました。2年程度の走行試験を実施し、H19年にも営業運転できる見通しです。N700系車両は、時速350qにスピードアップし最速を目指すと共に乗り心地や快適性、環境への適合や省エネルギー化も実現した究極の車両となっています。(JR東海hpより)

時速350qのN700系が走行すれば、必ず追い越しのための待避線が必要になってきます。スピードUPに伴う増便をするためには、栗東駅はJRにとって必要な駅となってきます。
さらに、車両を栗東駅線路に夜間停留させて、早朝始発便を走らせることによって、JR東海は一日数千万円単位で売り上げを伸ばし利益をあげることができるのです。さらに、駅舎建設はJR関連企業やゼネコンがほとんど受注します。市民の税金が地元建設業者等に還流されません。


JR寄付総額 栗東市負担額
新幹線栗東新駅 234億円 85億+10億円
(寄付金含む)
新駅用地費 2億4570万円 2億4570万円
手原駅改築 2億3000万円 2億3000万円
草津線新駅 30億円 30億円
合計 268億7570万円
+金利負担
129億7570万円
+金利負担


JR東海は670億円も儲ける優良民間企業
なぜ市民が寄付しなければならないのか

JR東海は、H16年度単年度利益669億7700万円の利益を上げている有料民間企業です。

一方栗東市は900億円・市民一人当たり150万円も借金を抱え、市民の福祉や教育予算を3年間で4億7500万円も削って市民犠牲を押し付けています。

市民が乗りもしない新幹線新駅に、借金してまでJRに寄付する道理はありません。

「100億円もの駅舎建設費を負担するな」の市民の声を広げ、JRとゼネコンのための税金無駄づかいはやめさせましょう。   


JR東海言いなりの「基本協定書」
まとまらず矛盾だらけ

駅舎負担金も決まらず

県知事が県と栗東市および周辺自治体の負担金を調停斡旋しましたが、大津市も甲賀市も意義あり。栗東市も100億円を超える負担に市民の理解は得られません。


区画整理事業も未同意

無駄な新幹線新駅を前提にした区画整理だけに、地権者同意がいまだに得られておらず、仮換地も見込めません。強行すれば地域に混乱を持ち込みます。


駅前集客施設も見通しなし

市は、経済波及効果による増収で借金返済を見込んでいます。しかし、産業界や経済界の進出見込みは全く示せません。

栗東民報 2005年4月3日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市会議員 ばば美代子
 市会議員 国松清太郎
 市会議員 太田ひろ美
 農業委員 三浦平次