栗東民報

栗東民報 2005年3月20日号

新幹線駅舎234億円の負担金割合が注目されていますが、それ以上に
JRに300億円を超える寄付
総事業費1000億円近くで
         市の財政破綻は必至


三月議会は代表質問、新年度予算審議など重要な議会です。中でも、新幹線新駅と財政問題、市政のあり方など議論の山場を迎えています。

日本共産党議員団は一般質問で、太田議員は住民への説明責任と市民の願い、国松議員は土地区画整理事業の問題点、馬場美代子議員はJRへの300億円寄付の認識と周辺整備を含む事業総額と財政問題についてただししました。しかし、市当局は、「将来の街づくりに必要」と繰り返すばかりで、市民の理解が得られる答弁は出来ませんでした。

市民のねがいに背を向けて新幹線に突き進む栗東市。いよいよ市議会議員の態度が問われます。3月市議会は24日が最終日。

市政を動かすのは市民の世論です。市長や議員に一言届けよう。

新幹線新駅 234億円
新駅用地代 2億4500万円
草津線新駅 30億円
手原駅改修 2億3000万円
寄付合計 268億7500万円+利息


國松清太郎議員
仮換地が見込めない区画整理は中止を
問 新都心区画整理事業の未同意者が数人おられる。市の対応に問題点は。仮換地も見込めない今JR東海の判断は。

市長 今後とも誠心誠意を持って対応する。JR東海との窓口は県であるが、速やかに調整できるよう努力する。

問 地権者の中には夜も寝られず健康を害する人も出ている。強行しないと明言されたい(馬場議員)

市長 強行しないよう努力する。

問 土地開発公社所有地の利用と買い戻し計画及び費用は。

市長 道路・公園及び駐車場、公共公益施設等に利用することで換地調整する。費用について仮換地後、計画的に買い戻す。

*地球温暖化対策・済生会病院への交通対策についても質問

太田ひろ美議員
RD問題で「誇大妄想」と市長が暴言(直後に撤回)
問 RD処分場に隣接する観測井戸から環境基準の14倍のダイオキシンが検出された。「どこから出ているのかわかれば取り除くことができる」と環境省は答えている。市独自に調査し、発生源はRD処分場と証明されたい。

市長 処分場境界の水銀調査と一緒にダイオキシンも調べる。結果を見て詳細調査をする。

問 たとえ微量でも、多種類の有害物質が体内に蓄積し、複合汚染が心配される。
また、下流の水道水源や琵琶湖への影響も考えると早期解決が必要である。


市長 下流に行けば薄まるので考えていない。それは誇大妄想である。
子ども達のすこやかな成長と安全対策を
問 食習慣の変化で子どもの生活習慣病が増えている。脂質検査を実施されたい。

教育長 医師の意見を聞き検討する。

*金勝小学校の不審者対策とバス駐車場の撤去についても質問。
【→傍聴者の声はこちら】

ばば美代子議員
JRへの300億円寄付の認識と市民の理解は
問 JR東海に駅舎負担金236億円と土地代2億4千5百万円、JR西日本に草津線新駅30億円と手原駅改築補償2億3千万円の合計268億7千5百万円及び金利負担を含めると300億円を超える寄付になる。市長の認識と市民の理解は得たか。

市長 JRへの支出は負担金や補償金等である。市民に理解は得ていないが80億円については理解されていると思う。

問 総事業費656億円で事業年度はH30年までと説明。駅前区画整理事業での土地買戻しや集客施設建設費用、及び西側区画整理事業などが隠されている。事業総額と長期財政計画を示せ。

総務部長 買い戻し費用は仮換地後に額が決定。西側区画整理事業の時期は未定。集客施設は24億円見込んでいる。

*公民館問題、介護保険の負担増への対応についても質問

栗東民報 2005年3月20日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市会議員 ばば美代子
 市会議員 国松清太郎
 市会議員 太田ひろ美
 農業委員 三浦平次