栗東民報

栗東民報 2005年3月6日号

注目されるH17年度予算審議


慎重審議を求める
 「予算特別委員会」設置動議を否決

3月2日、3月市議会が開会しました。

市長の施政方針、教育長の教育基本方針、収入役の財政報告に続いて三特別委員会の委員長中間報告の後、議案が提案されました。

その直後、中前(栗政会)議員が「新年度一般会計の慎重審議のために予算特別委員会の設置を求める動議」が提出され、賛成の声とともに、動議が成立しました。

ところが、高野(公明)議員から「休憩」の発言があり議長が休憩を宣言。
直ちに議会運営委員会が開かれ、経過の説明等が行われました。

しかし、動議は議会のルールに則って提出され成立しており、採決の結果にしたがって議会運営を決めればいいことであり、休憩など必要ありません。

休憩の後、午後から再開し動議を採決の結果、栗政会(4)日本共産党(3)市民ネット(1)の賛成8、新生栗東(6)市民ネット(3)公明(2)の反対11で否決となりました。

修学旅行補助金や出産助成金まで廃止する一方、新幹線には5億円も予算を組むことに、市民は怒っています。
このような市民犠牲の予算の慎重審議を求めることまで反対する市議会は許せません。

子どもたちのためにも、市民の声を大きく広げましょう。





議員名

○賛成
●反対









田村隆光
國松 篤
太田ひろ美
國松清太郎
ばば美代子
谷口儀禮
西村政之
川崎 等
太田利貞
野村昌弘
伊藤矢守司
宇野 哲
池田久代
高野正勝
三木敏達
中前純一
北野一郎
井之口秀行
久徳政和


行財政問題特別委員会(3月1日)
新幹線新駅負担金問題を集中審議

議会閉会中に3月1日午後、行財政特別委員会で、新幹線新駅建設費の負担金と財政問題の集中審議が行われました。

Q 3月末が期限である。負担割合が内定しても、債務負担が議決されなければ、決定されたことにはならない。JRと話し合いができているのか。

市長 当初予定どおりにはならないが、努力中。



Q 起債でJRに寄付は認められない。

助役 県と協議を重ね、都市計画道路と抱き合わせで、一般公共事業債が適用されるよう協議中。



Q 栗政会は駅舎負担金は50億円しか出せない。タバコ税をキックバックして県に出させる考えは。

市長 従来の80億円から117億円に踏み込んだのが限界だと思う。



Q 期待感100%でリスクが全く考えられていない。

市長 一般財源を使わず、特定財源(借り入れ)の返済は税の増収分を充てる。そのとおり行かなければリスクはある。リスクは避けるように進める。



Q 募金10億円の見込と集まらない場合の責任は

市長 具体的募金額は決定していない。商工会や経済団体などで募金活動団体を立ち上げる。市は任せっぱなしというわけに行かない。



Q 新駅と周辺整備の波及効果による税収見込は、誘導的なことをしなくては見込めない。具体的な見込は。

市長 駅前区画整理事業で、集客施設を核に基本構想を作る。公・民が共同して進める。開業5〜6年先であり、具体的企業誘致はできない。


なお、行財政特別委員会として市長に「栗東市負担金80〜90億円は現今の財政事情では容認されるものではない。財政実態を深く考慮し、適正なる予算措置をされる様申し入れます」と言う文書が提出されました。

栗東民報 2005年3月6日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市会議員 ばば美代子
 市会議員 国松清太郎
 市会議員 太田ひろ美
 農業委員 三浦平次