栗東民報

栗東民報 2005年1月16日

〜区画整理重大問題77億円〜



新幹線駅前区画整理事業の重大問題
    地価差額補填77億円

新幹線新駅の駅前約五十ヘクタールの区画整理事業(新都心区画整理事業)が事業認可を受けて進められています。

JR東海との基本協定書では、3月末までに仮換地の合意を得ることとなっていますが、仮換地どころか地権者合意も100%できておらず、その見通しはありません。

また、区画整理事業計画書では、保留地処分の土地単価は一u当たり9万1000円で計画されています。これに公共減歩率を加味すれば一u当たり6万7000円となります。

ところが、土地開発公社で先行買収した約5万uの土地単価は平均一u当たり22万3000円になっており、その差額は77億8100万円です。区画整理事業を進めるためには77億円余をつぎ込んで、市が公社から買い戻し補填しなければなりません。

新幹線新駅の事業費656億円のうち、市負担は295億円ですが、土地開発公社の補填事業費は24億円しか見込んでいません。

新都心区画整理事業でも、この様にずさんな重大問題が隠されています。

正確な情報開示もせず、市民犠牲押し付けの大型開発、税金のむだづかいは許せません。
(千円)
単位=億円 事業費 市負担
新幹線新駅 240 80
草津線新駅 54 32
新都心区画整理 296 130
道路築造 18 15
拠点ゾーン 24 14
土地開発公社 24 24
合計 656 295


まちの話題
新幹線新駅住民投票条例否決後の市民の声・声・声


「市は、公民館や自治会毎の説明会でも、将来の必要性を繰り返すばかりや。市の計画通りに成功するとは到底考えられん。

わしらの疑問・質問にまったく答えんといて、わしらが分かっとらんとばかりの言い草や。ほんまに何が人権や。

市長は、推進の市民の理解は得られたと言うのなら、自信を持って住民投票するべきや。議会もけしからん。

今度の悔しさ絶対忘れへんで。次の選挙はよう考えんと・・・・・」

「市民の意見をよく聞いて」と言っていた市長の公約はどうなったんや。裏切られた思いや。こんな強引なやり方絶対許せん。」

「このまま黙って引きさがれん。次は何したらいいんや。もっとがんばるし、何でも言うてや。」

栗東民報 2005年1月16日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市会議員 ばば美代子
 市会議員 国松清太郎
 市会議員 太田ひろ美
 農業委員 三浦平次