栗東民報

[2005/5/1]

RD産廃処分場
  深堀穴是正工事の現場説明会


1、4月26日(火)12:10〜12:40ごろ
RD処分場の深堀穴改善工事の県による説明会が現地で行われ、日本共産党議員団も参加しました。地元住民約30名が参加しました。

県はH10年の埋め戻し地点まで掘り返し、粘土と遮水シートで地下水への有害物質流入を防止しようとしていました。ところが、実際に掘り返してみると予想に反して地下水層は埋め戻し地点の上にあることが、市調査委員会の専門家による視察調査で明らかになり、「見解書」が提出され、県にも申し入れしています。

ところが、県はそのことを認めようとせず、あくまでも当初の計画を遂行し、改善(?)工事を終えるという説明でした。地下水層への遮水が全く行われてない工事が強行されています。これは改善工事とは言えないという声が多数寄せられています。

見学・説明の途中で雷を伴う大雨が降ってきましたが、多くの住民はずぶぬれになりながらも、市調査委員会専門家の「見解書」に対する不安が取り除かれるまで、改善工事をストップするよう迫りました。

皆さん、栗東市の飲み水を守るため、力を合わせましょう。


(株)アール・ディエンジニアリング産業廃棄物
最終処分場深箇所是正工事における見解書
同志社大学名誉教授 横山卓雄
大阪市立大学大学院教授 畑 明郎
滋賀県立大学教授 川地 武


  見解書の指摘事項


1, 側壁に一部廃棄物が存在していることから、廃棄物が確認される側壁の現穴底部より下部に廃棄物が存在しているか否か確認する必要がある。

2, 現穴底部に実施されている遮水工にあっては、周辺に粘土層がなければ遮水効果は期待できない。その代替措置として、側面の廃棄物をセメント系薬剤で凝結されているが、廃棄物地盤という限定された場所では遮水効果があまり期待できないのではないかと思われる。いずれにせよ、遮水効果を現地で確認する必要がある。

3, 現在の湧水は、第二帯水層からの侵出水として現位置から直接水処理施設に移送し処理する以外にない。


 次に、現在側壁で確認できる地層の粘土層と砂層との境の標高や現穴いわゆる是正面の標高を明確に調査されたい。

 このことは、現穴の底部は現状や滋賀県が実施したコアボーリング調査結果などから、第二帯水層より下位に位置すると思われるからである。

 こうしたことから、今回の改善措置における地下水への是正効果はきわめて低いと考えられるから、処分場全体の改善措置を検討する必要がある。