有害物が撤去されない限り安心できない!
アンケートに寄せられた願い――結果を報告します
ご協力いただきありがとうございました |
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先ごろ県が公開した元従業員の証言によると、処分場内には有害ドラム缶数千本、バッテリーや廃油、クリーニング店の廃溶剤などの様々な違法有害廃棄物が、大量に埋められていることが明らかになりました。対策工法をめぐって、県と周辺7自治会との間で協議がなされていますが、県には住民が願う「有害物除去」を積極的に進めようという姿勢が見られません。
日本共産党は、県議会・市議会において、将来に禍根を残さないよう有害廃棄物の撤去を求めてきました。今後は、国への要請も含めた取り組みを考えていこうと、今回周辺自治会を中心に約2200名の方々にアンケートをお願いしましたところ、158名(回収率7.2%)の方々から回答を得ました。1週間程度の短い期間でしたが、ご協力いただきましてありがとうございました。 |
1、@RD処分場問題に関心がありますか。
ア、ある ・・・・・・ 151名
イ、ない ・・・・・・ 1名
1、Aアと答えた方にお聞きします。RD問題に対して、どういった活動をされていますか。
ア、活動に参加している ・・・・・・ 25(15.8%)
イ、集会に参加している ・・・・・・ 30(19.0%)
ウ、新聞やビラを見ている ・・・・・ 90(57.0%)
エ、関心はあるが、何をしていのかわからない・・
・・ 19(12.0%)
オ、その他 ・・・・・・・・・・・・ 20(12.7%)
周辺だけでなく全市的な取り組みが必要
メールで知事に抗議した
以前は集会や資金集めのバザーに参加していた
など
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2、「よりよい原位置浄化策」(県案)について、どうお考えですか。
ア、賛成 ・・・・・・ 21(13.3%)
イ、反対 ・・・・・・ 92(58.2%)
ウ、よくわからない・・ 41(25.9%)
理由やご意見(主なもの)
・とにかく一歩でも進めるために賛成
・全容が不明であり、県案が妥当かどうかわからない
・有害物がある限り後世に害を残す。完全に取り除いてほしい
・県案は将来的に安心安全の飲み水が提供できる保障がない
・県には不安な日々を送っている住民の気持ちがわかっていない
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3、県は、地元7自治会に対策工法の案(住民案)を出すよう要請しています。さらに、県は専門家や住民を交えた「第三者を交えた協議の場」を設置し、そこで住民案と県案を検討するとしています。
@県が、地元7自治会に住民案を出すよう要請していることを知っていますか。
ア、知っている ・・・・・・・・ 57(36.1%)
イ、聞いたことあるが、詳しいことまではわからない・・
・・・・・ 62(39.2%)
ウ、知らない ・・・・・・・・・ 36(22.8%)
A住民が対策工法の案を出すことについて、どう思われますか。
ア、当然出すべきである ・・・・ 68(43.0%)
イ、住民が案を出すのはおかしい。県が考えるべき・・
・・・・ 54(34.2%)
ウ、わからない ・・・・・・・・ 28(17.7%)
B「第三者を交えた協議の場」の設置について、どう思われますか。
ア、必要である ・・・・・・・・・ 85(53.8%)
イ、不要である ・・・・・・・・・ 34(21.5%)
ウ、わからない ・・・・・・・・・ 25(15.8%)
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4、@対策工法について、どうお考えですか。必要と思われるもの全てに○をしてください。
ア、埋め立て廃棄物の全量撤去・・・ 82(51.9%)
イ、有害物の全量撤去・・・・・・・107(67.7%)
ウ、粘土層の修復・・・・・・・・・ 63(39.9%)
エ、よりよい原位置浄化策・・・・・ 22(13.9%)
オ、処分場内の埋め立ての全容解明・ 58(36.7%)
カ、そのまま覆土でよい・・・・・・ 6 (3.80%)
キ、その他 ・・・・・・・・・・・ 9 (5.70%)
現地で掘り起こし焼却
県が本気で実施するか疑問 など
*ア、埋め立て廃棄物の全量撤去、もしくは、
イ、有害物の全量撤去が必要とされた方は
・・・142名(89.9%)
エ、よりよい原位置浄化策でよいという方は
・・・ 12名(7.6%)
オ、そのまま覆土でよいとされた方は
・・・ 2名(1.7%)
という結果が出ています。
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4、A現在の産廃特措法は、H24年3月末で期限切れとなります。県は財政難を理由に、産廃特措法の延長がなければ、焼却炉撤去や覆土などの緊急対策で終わろうとしています。産廃特措法の延長についてお聞きします。
ア、産廃特措法の延長は必要である・・・ 99(62.7%)
イ、特措法の延長がなくても、県が全額負担で実施すればよい
・・・ 50(31.6%)
ウ、その他 ・・・・・・・・・・・・ 5(3.16%)
県民市民から寄付を集める方法
延長されても有害物全量撤去は年数がかかり
すぎて困難 など
理由やご意見(主なもの)
・根本対策のためには、まず場内の全容解明を実施すべき
・地下水汚染防止は粘土層の修復で、あくまでも有害物の全量撤去が基本である
・いずれはびわ湖へと流れ出す。飲料水に有害物が顕在化した時の深刻度は計り知れない。
・飲料水に影響が出た場合の深刻度ははかりしれない
・生命の問題である。元の自然な地に近い状態に戻してほしい
・RD社の責任逃れをどう考えるのか。もっと責任を追及すべき
・県は財政難なので延長も必要だが、許認可した県に責任があるので全額県負担が望ましい
・全国で産廃問題が解決していない状況で、国は目をつぶってほしくない
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5、栗東市民の飲み水の約70%が、地下水です。水源の上流にあるRD処分場から地下水汚染が広がっており、飲み水への影響が心配されています。
@飲み水について、どうお考えですか。
ア、心配である・・・・・・・・・ 141(89.2%)
イ、あまり気にならない・・・・・ 7(4.43%)
ウ、よくわからない ・・・・・・ 5(3.16%)
エ、その他 ・・・・・・・・・・ 6(3.60%)
井戸水は使っていない
知らなかった
定期的分析と公表が必要 など
Aアと答えた方にお聞きします。どういう対策をされていますか。
ア、浄水器を取り付けた ・・・・ 58(36.7%)
イ、ペットボトルやスーパーの水を買っている ・・
・・・・ 30(19.0%)
ウ、心配だが何もしていない ・・・ 58(36.7%)
エ、その他 ・・・・・・・・・・・ 5(3.16%)
薬を飲んでいても気になる
毎日使う水なので早く何とかしてほしい
煮沸した水しか飲んでいない など
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6、市議会が、1月の臨時議会で、地元6自治会や多くの市民の反対を押し切って「よりよい原位置浄化策」(県案)に賛成の議決をしました。このことについて、どうお考えですか。
ア、賛成 ・・・・・・・・・・・ 24(15.2%)
イ、反対 ・・・・・・・・・・・ 96(60.8%)
ウ、わからない・・・・・・・・・ 29(18.4%)
理由やご意見(主なもの)
・何もしないよりまし。このままでは県案すら実施されなくなる
・県の言いなりではだめ。議会が住民の立場に立って物事を考えるべき
・地元が反対しているのに、強行されるのはおかしい
・将来汚染水が出たとき、どのように責任をとるのか。人命に関わる問題である
・賛成議員は本当に安全な対策と理解しているのか、疑問である
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7、RD問題で、県に望むことをお書き下さい
・地域住民の不安を取り除くこと最優先に取り組んでもらいたい
・子どもや孫に安心して暮らせる栗東・滋賀にするにはどうやって有害物撤去するか考えてほしい
・RD社関係者に責任をとってもらいたい。県の責任も、うやむやにはしないでほしい
・大切な水の汚染は琵琶湖の汚染につながる。近畿の飲み水の問題である
・有害物を放置しないで、取り除いてください。財政難は理由にならない
など
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8、RD問題と水道水の安全に関して、市に望むことをお書き下さい
・市長自身の責務として進めてほしい。市民の健康を、もっと真剣に考えること
・市民の意見をもっと強く県に言ってもらいたい
・早く有害物取り除くよう行動してほしい。流れ込んできてからでは遅い。水は生活の基本です。
・市民が将来にわたって安心して水道水が飲めるよう、市民のことを一番に考えて解決してほしい
・市民の税金と市長の任命で運営されていた市調査委員会の答申を反故にし、市民の安全を考えない市に何を言っても無駄です
・決められた水質検査だけでなく、あらゆる検査を広範囲で実施・公表してもらいたい
など
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9、その他なんでもお書きください
・この問題を国会で取り上げてほしい
・もっと市民に情報を下さい。そういう意味で今回のアンケートは有意義でした
・12年間何度も同じ訴えをして悔しい思いをしてきた。早く安心安全の飲み水を
など
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掲載させていただいた以外にも、RD問題だけでなく暮らし、県政・市政、県議会や市議会に関わっての、多くのご意見・激励の言葉をいただき、ありがとうございました。
締め切り過ぎた今も届いています。寄せていただいたご意見は、今後の取り組みに活かしていきます。ご支援よろしくお願いします。
日本共産党
滋賀県議会議員団 西川ひとし
栗東市議会議員団 国松清太郎/ばば美代子/太田ひろみ |
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